キャリアデザインQ&A

キャリアデザイン学部の就職先は?就活で有利な業界は?

キャリアデザイン学部の就職先は?就活で有利な業界は?

私はキャリアデザイン学部に受験を考えている高校3年生です。
特にこれと言った目標はなく、何となく将来に役立ちそうだからキャリアデザイン学部は楽しそうかなと考えています。
キャリアデザイン学部の卒業後の就職先はどんな感じですか?
最初のイメージはキャリアカウンセラーとか?っていう感じでした。よろしくお願いします。

法政大学が起源として現在は複数の大学、短大で設置されているキャリアデザイン学部。(ライフデザイン学部という名称の大学もあります)
新しい学部が故にまだまだ世間への理解がなく、「キャリアデザイン学部って何を学ぶの?」と疑問に思われることも多く、就職先についても謎が多いです。
当記事は法政大学キャリアデザイン学部卒業ライターと転職エージェントで勤務する現役キャリアカウンセラーが共同ライターを務めて疑問にお答えします。

謎だらけ!?キャリアデザイン学部は何を学ぶの?

人生設計(職業、生活、生き方)について学びます。

↑1時間かけて考えてみましたが、この一言に集約してみました。
もう少し深堀りする為に法政大学キャリアデザイン学部のホームページから抜粋します。

「キャリア」と聞いて、何をイメージするでしょうか?職業、とくに専門的な職業を思い浮かべる方も多いでしょう。しかしこの学部では、もっと広くとらえています。英語の Careerの意味(生涯、経歴、行路など)に即して、人が生涯にわたってたどる生の軌跡のすべてが「キャリア」だと考えています。そして、一人ひとりにとってかけがえのない人生=キャリアを主体的に「デザイン」(設計・再設計)していくこと―これが「キャリアデザイン」なのです。
引用:法政大学キャリアデザイン学部HP

新しい学部だけに、古くからある学部とは毛色が違いますね。
転職やキャリアチェンジが当たり前になった世の中だからこそ必要な学問であると言えます。

キャリアデザイン学部は卒業しやすい?

法政大学キャリアデザイン学部はかなり卒業しやすいです。

真面目に授業に出席していて留年や卒業できなかったという話は聞いたことがありません。
点数がハッキリ付くような正誤問題は少なく、レポートや論述形式のテストが多いです。自分の考えを書くタイプの試験が多いので一生懸命回答して単位を落とすなんてことはあまりありません。
レポートも実験などを行う訳ではないので、それほどボリュームが多いものではありません。

キャリアデザイン学部で資格は取れるの?

法政大学の場合は教員免許が取得可能です。

ただし、教職課程を履修する必要がある為、一部の希望者のみが対象です。
キャリアデザイン学部では履修科目の選択が割と自由ですが、授業を受けただけで資格取得できるものはありません。
別途大学内の講座でTOEICや簿記検定などを取得することは可能ですが、自ら動かなければ資格は取れません。
結局は自身のキャリアデザインを行い、見合った資格取得に向けて自分で動き出さなくてはなりません。

キャリアデザイン学部は就活に有利?

有利とは言えませんが、自身のキャリアビジョンと志望動機を結び付ければチャンスが広がります。

良くも悪くもキャリアデザイン学部には専門性がなく、特定の業界を除いてはすべての就職先にチャレンジすることは可能です。
キャリアデザイン学部で何を学び、就職活動において何を軸に置いているのかをしっかりと結び付けなければ有利にはなりません。

珍しい学部だからこそ、面接官からも「キャリアデザイン学部って何を学ぶのですか?」「何故キャリアデザイン学部に入学しようと思ったのですか?」など興味津々に聞かれます。
ここで曖昧な回答をせずに面接官の印象に残るような回答さえできれば内定を掴むことができます。

気になるキャリアデザイン学部の就職先は?

業界・職種を問わず幅広いです。

メーカー、金融、小売、サービスなど一般企業への就職。公務員、教員なども一定数。専門資格を取って独立開業する人など本当に様々です。
一般企業への就職においては、法政大学キャリアデザイン学部生なら「そこそこの大手企業」に就職している人が多いです。
他学部と比較すると就職先の業界に大きなバラつきが見られます。

キャリアデザイン学部が有利になる就職先は?

人材、教育業界です。

キャリアデザイン学部で学んだ知識を活かし、他人のキャリアデザインの手助けをする人材、教育業界へ就職するのは有利になります。

実際にキャリアデザイン学部生からこれらの業界に就職した人も沢山います。
実際に面接官がキャリアデザイン学部生をプラス評価にしているかはわかりませんが、人材、教育業界ではキャリアデザイン学部で学んだことが志望動機に繋がりやすいことは間違いなさそうです。

人材業界の志望動機例

私はキャリアデザイン学部で”ワークライフバランスの価値観”について学びました。クライアント一人ひとりの価値観に合った就職先を紹介できるカウンセラーになりたく、人材業界を志望します。

他の学部以上に志望動機を話しやすいはずです。
面接官からしてもキャリアデザイン学部生は高評価を受けるでしょう。

会社の人事部に配属される可能性は?

他の学部卒よりも高いと思います。

キャリアデザインは会社内では人事部で役立つ知識を学びます。
新卒でいきなり人事部配属は珍しく聞いたことはありませんが、営業職などを経験後に人事部に異動したケースは聞いています。

入社面接時や入社後の面談で、キャリアデザイン学部の経歴を結び付けて配属願をすれば人事部で働ける可能性は大いにあると思います。

将来に備えて!キャリアデザイン学部は転職に有利?

他学部よりも有利になるでしょう。

将来的に転職するときにもキャリアデザイン学部出身は有利になるでしょう。
転職といえばキャリアアップのようなポジティブな面と、今の職場からリタイアするというマイナス面のイメージがあります。
キャリアデザイン学部出身であればポジティブ面にアピールしやすいです。学んだ知識を志望動機に活かして転職の度にキャリアアップしていくことが可能です。

【さいごに】キャリアデザイン学部卒業で良かった。

私は18歳高校3年生の頃「何となく」法政大学キャリアデザイン学部を受験し合格しましたが、結果として本当に良かったと思っています。
キャリアデザイン学部ならではの良いことが沢山あります。

キャリアデザイン学部のメリット

・授業が面白い(興味を持てる)
・単位が取りやすい
・履修の選択が自由
・キャリアの選択肢が無制限
・キャリア支援に役立つ
・就職・転職で有利(上手く話せれば)
・珍しい学部なだけに話題になる
・ネーミングの響きがオシャレ

当サイトもライターの私自身がキャリアデザイン学部出身だったことから立ち上がりました。
あの頃、キャリアデザイン学部を選んで正解だったと思っています。
(ライター:Kitagawa mai , Nakanishi Hajime)