会計資格Q&A

BATICは英語が苦手でもハイスコアは取れる?必要な英語力は?

BATICは英語が苦手でもハイスコアは取れる?必要な英語力は?

経理に転職を目指しています。転職エージェントより「これからは経理も英語力が必要」と聞き、何か資格の勉強をしようと思っています。
学生時代にTOEICの勉強をしたことはありますが、450点くらいでした。
英語が苦手なこともあり、今からTOEICを再チャレンジしても良いスコアは出そうにありません。BATICという資格を知り興味を持ったのですが、英語が苦手でも合格(スコア?)は出せますか?

BATICは全問題を英語で問われる試験です。
一見、かなりの英語力を要求されると思われがちです。
しかし、結論から言えば英語が苦手でもBATICでハイスコアを出すことは可能です。
当記事は、まさに英語力に自信がなかったがBATIC最高位のコントローラーレベルを取得したライターが執筆します。

ズバリ、BATIC受験に英語力は必要?

全く英語力がなくても大丈夫です。

私自身、受験前はTOEIC450点レベルの英語力でしたが苦戦することはありませんでした。
また、資格学校の講師・スタッフにも聞いてみましたが「BATICを英語力のせいで挫折するケースは見たことがない」とのことでした。
受験時点での英語力は全く気にせずにチャレンジしてみましょう。

英語力はBATICスコアに影響しない?

多少の影響はあると思います。

同じ会計知識のアメリカ人と日本人が受験すれば30点程度のスコア差は生まれそうです。
しかし、英語力がなければ全く問題が解けないという訳ではありません。英語力があることで解答スピードアップや、応用力(裏をかいた問題に対応)が効くことでスコアアップには繋がります。
BATIC受験において、英語力はあるに越したことはありませんが、なくても大差は生まれません。

何故英語力がなくてもBATICは受験できる?

問題がパターン化されているからです。

BATICの問題は決してカンタンではありません。
しかし、出題論点が似ていることが特徴で、繰り返し過去問を解くことで必要な英語はほとんど理解できるようになります。
また、TOEIC等の英語試験と違ってBATICは会計に関する英単語しか出てこない為、覚える量もそれほど多くはありません。

BATICにリスニングやスピーキングはある?

リーディングのみです。

記述式問題もありますが、英語でライティングするものではなく計算問題のみです。
つまり、英文を読むことさえできればあとは会計力の勝負です。
忘れてはいけないのは、BATICの最大の関門は難しい国際会計論点を問われることです。

BATICに必要なTOEICスコアは?

500点台があれば問題ないと思います。

カンタンに変換できるものではありませんが、500点台でも最高位のコントローラーレベル取得は十分可能です。
600点台あればBATICの英文は細かいところまで理解できるでしょう。

TOEICの勉強をしてからBATIC受験すべき?

いきなりBATICの勉強からはじめて良いでしょう。

BATICの公式テキストでは日本語解説があります。
まずは日本語で理解→英語で問題チャレンジの流れになっているので難しく感じることはありません。
TOEICはBATICとは別物の試験なので、TOEICハイスコアを取ることが直接BATICのスコアアップになることは考えにくいでしょう。

簿記1級かBATICか。日商簿記2級の次の資格は?
簿記1級かBATICか。日商簿記2級の次の資格は?経理として昇進や転職などのキャリアアップするには資格が必要です。 会計資格の取得は「経理マンとして正しい知識・スキルを備えている」証明になります。日商簿記2級資格取得者が次に目指すべき資格として誰もが脳裏によぎるのは簿記1級でしょう。確かに簿記1級の評価は古くから世間的に高いものです。...

BATICで英語力はアップする?

会計に関する英語力はアップしますが、日常英語やビジネス英語はあまり上達しません。

経理職の実務では会計に関する英語力だけあれば充分という考え方もあります。
海外取引や海外子会社との会計上のやり取りなどで必要な英語力はアップするでしょう。

BATICは転職で英語力アピールになる?

上位ランクのコントローラー、アカウンティングマネージャーなら一定の評価を得ることができます。

経理の転職でも英語力は求められますが、現状ではビジネスレベルの読み書き(メール等)ができれば充分という企業が多いです。
BATICで上位スコアを取得すれば、最低限の英語力はあるというアピールにはなるでしょう。

また、多くの企業が国際会計基準(IFRS)の導入を課題としています。
BATICでは会計力・英語力のみでなく、国際会計基準の理解者として転職市場で評価されます。
(ライター:Nakanishi Hajime)