どの会社にも存在する経理は会社にとって大切なお金を管理する部署。
絶対になくてはならいない重要な部署であることは間違いありません。
ビジネスをする以上、お金が動かない会社はありませんから。
会社という組織で働いたことのある人なら経理部門の人と関わったことがあるでしょう。
などなど、経理から話しかけられて嫌な気分を感じる人もいるのではないでしょうか。
経理部の仕事は社内に缶詰めで、地道に数字や税金計算をしている。
ミスが許されない仕事で、決算の時期には遅くまで残業し疲れ切っている…
経理ってそんなイメージがあるのはないでしょうか。
経理部の仕事のやりがいって一体何でしょうか。
営業部なら、「売上伸ばすぞ!」と意気込んで仕事をしたり…
企画部なら、「良い新商品を開発するぞ!」と頭を使い、自分の考えた企画が世に出たときにはやりがいを感じるでしょう。
当記事ライターは現役経理部員。毎日お金の仕事に奮闘しています。経理の仕事でやりがいを感じる瞬間をお伝えします。
Contents
難しい伝票をミスなく処理したときに密かなやりがい!
誰に褒められる訳でもないし、社内報に載るわけでも表彰される訳でもありません(笑)
でもミスをしたら大問題になって大きな責任を負う…そんな理不尽な仕事ばかりの経理部です。
伝票処理といっても決して簡単なものばかりではありません。
消費税、源泉税、外国送金…経理部以外の人にはまったくわからない難しい計算も沢山あります。
決して単純作業ではなくかなり頭を使う仕事となります。
そんな難しい伝票処理がミスなく承認されたとき!
心の中でちょっとしたやりがいを感じます。誰からも「すごいね!」と言われることはありませんが…
経理部員の密かなやりがいです。
定時退社できたとき!デキる経理マンは定時で帰ります!
経理部の仕事は多岐にわたり、一年を通じて業務量が多い部署です。
一日のスケジュールを念入りに立てて行動しますが、なかなか思い通りにはいかないものです。
定時退社できたときは自分のスケジュールどおりに仕事が進んだ時。
自分の仕事を自分の思い通りにコントロールできることは嬉しいです。
経理の仕事は正確さとスピードの両面が大切。
デキる経理マンはこのバランスを上手く調節しながら仕事を仕上げ、無駄な残業はせずに定時帰りを心がけます。
決算期は特に激務になりがちな経理マン。日の明るいうちに帰れるのは当たり前ではなく、とても幸せなことです。
仕訳が瞬時に頭で思い浮かぶとき
経理は専門職です。
特に赴任したてや異動したての新人経理部員時代はわからないことだらけで苦戦します。
経理の仕事は簿記の原則に従います。
つまり、仕訳が瞬時に思い浮かぶことが大切です。
最初は意味がわからないままとにかく作業をしていきますが…
経理実務経験を積んでいくうちに何故この作業をしていたのか色々なことがリンクします。
そして、瞬時に仕訳が思い浮かぶようになります。
難しい会計用語と数字の羅列された決算書類もスラスラ読めるようになってきます。
ここまでのレベルになってきたときに少しずつ経理の仕事の楽しさややりがいがわかるようになってきます。
他部署からの会計の質問に答えるとき!
冒頭でも述べた通り、経理は会社にとって必ずなくてはならない存在です。
営業の人が他社とのやり取りの窓口となり、必ず「社内(経理部)に確認します」というシーンがあります。
普段偉そうに嫌味のように「伝票が間違っています」と偉そうに言ってくる経理部の人間に他部署が強く言えないのは…
経理部に嫌われたら困るシーンが来るのを分かっているからでしょう。
他部署ではわからない会計について教えて感謝してもらえるときは経理部としてやりがいを感じます。
普段は嫌われ役としてツラい思いをすることも多い経理部だからこそ、たまに感謝されると嬉しいのです。
会社の未来が読めるようになるとき
お金の動きは会社の動きとリンクします。
社長をはじめ、会社にとって最重要視されるお金の動きを生で見ているのが経理部。
毎日のように会社のお金の動きを見ている経理部は、会社の動きを把握しています。
そんなこともあって会社の未来なんかもわかってきます。
自分の予想通りに会社が動いているとき密かなやりがいを感じたりもします。
会社の未来が読めている経理部員は役員から相談されることもあります。
お金の間違いを発見できたとき!
経理部は会社の金庫番です。
本来支払わなくて良いお金の為に金庫の扉を開けてはいけません。
たとえば、こんなシーンがあります。
「あれ?この費用って先月も払ってないかな?」
「取引先が発行している請求書、金額が違うんじゃないかな?」
「この取引先の提示金額高すぎないかな。」
毎日お金を見ている経理部だからこそ気付けることがあります。
こうした間違いを発見することで会社の損失を防ぐことができます。
会社の金庫番の経理部としてやりがいを感じる瞬間です。
決算が締まったときが経理部最大のやりがい!
会社にとっての一大イベント、決算。
一年の経営成績を決める最重要イベントです。その決算の主役となり、決算業務を担当するのが経理部です。
経理部にとって決算は壮絶なる激務となります。
私の場合は決算期の月の残業が100時間程度になります。
※会社にもよりますがどこの会社も決算は激務で残業多めになるでしょう。
決算の結果の良し悪しはともかく…
とにかく決算を締められた瞬間が最高の達成感です。
「やっと休める!やっと寝れる…」
達成感と同時にもう二度とやりたくないとも思います。
会社が予算達成したとき!裏の立役者経理部も大きなやりがい!
もちろん、決算が締まればただそれで良いというわけではありません。
予算とは会社にとって最重要な目標。達成できそうかどうかいち早くわかるのは経理部です。
今まで見てきたひとつひとつの売上や費用が積み上がり、予算達成か否か決まります。
経理部はそんな売上や費用を正しく処理して決算確定することが仕事ですが、自分達が作り上げた売上や費用のような感覚に陥ります。
そして見事に予算達成できた瞬間は大きなやりがいを感じます。
逆に激務の決算業務が終わっても予算達成できなかったとなれば、悲しくなるものです。
【まとめ】地味でも経理部のやりがいはある!
ここまで読んで分かったと思いますが、経理部のやりがいは非常に地味です。
小さなやりがいはありますが、大きなやりがいはありません。
営業や企画のような仕事のやりがいを求めるなら経理部は向いていないでしょう。
とはいえ、経理部は会社にとって重要な役割を担っていることは間違いありません。
生涯経理の道を行くのも良いですし、経理部でお金の動きを学んで他部署で活かすことも出来るでしょう。
あくまで個人的には経理部はつまらなく、やりがいのない部署だと思います。
でも成長出来る部署でもあると思います。
勿論、どんな仕事もやりがいばかりではなくつまらないことが大半です。
そんな中で小さなやりがいや楽しさを見つけていくことが大切だと思います。
当サイトでは経理部に関する情報をお伝えしていきます。
経理部に異動・転職を考えている人の参考になれば幸いです。
(ライター:Nakanishi Hajime)