経理職で転職活動をしている者です。
ちなみに経理経験は6年です。面接の最後に逆質問を聞かれますが、毎回上手く答えられません。
営業職ならともかく、経理の場合は難しいと思います。どんな逆質問をすれば好印象でしょうか。良い逆質問例があれば教えてください。
必ず聞かれる逆質問。
ここは、企業へのアピールチャンスでもある為、上手く逆質問することで内定への可能性が大きく広がります。
予め用意しておき、面接当日の流れに合わせて2つから3つチョイスして逆質問すればオッケーです。経理職だからこそ、逆質問の使い回しもしやすいのでカンタンですよ!
こちらの質問へ経理職専門のキャリアアドバイザーがお答えします。転職活動の参考にしてみてください。
Contents
会計ソフトについての逆質問例
まずは経理実務で最も使用する会計ソフトについて聞いてみるのが良いでしょう。
本当に働きたいと考えれば自ずと出てくる逆質問です。
現職では会計ソフト○○を使用していますが、御社で使用している会計ソフトは何でしょうか?
これに対する企業の回答が現職と同じであれば会話を広げやすいですが、違う会計ソフト、それどころか聞いたことのない会計ソフトかもしれません。
その場合には、「使用したことはないので、もし御社で働かせていただくことができれば会計ソフトを使いこなすことから頑張ります!」とポジティブに受け答えしましょう。
会社の商品・サービスへの逆質問例
経理職の転職は商品やサービスよりも、「どんな会計業務ができるか」を軸に考えている人が多いと思います。また、採用する企業側も当然にしてそれを理解しています。
同じ業界での転職であれば商品のイメージが沸くでしょうが、そうでない場合にはイメージが沸かないと思います。
そこで、こんな逆質問をしてみるのも良いでしょう。
私は経理職としては活躍できる自信がありますが、御社の商品やサービスについて勉強不足の為に少し不安があります。
入社後に商品知識をキャッチアップするにはどうすれば良いでしょうか?
優良な企業であれば、入社後に研修やOJTをしてくれるでしょう。
業界が変われば商品知識面で不安を覚えるのは当然のこと。この逆質問をすることで、自身の課題を理解しキャッチアップしていく姿勢をアピールすることができ好印象になるでしょう。
入社後の業務イメージへの逆質問例
面接官が経理部門の上司の場合には具体的な業務について逆質問すると好印象になります。
積極的に働きたい意欲をアピールする逆質問になります。
もし御社に入社したら、最初は具体的にどんな業務からお任せいただけますでしょうか。
多くの企業は経理の中途採用をする時点で、どんな業務を任せたいのかイメージを持っているはずなので面接官も回答しやすいはずです。
可能であれば、面接官の回答次第でより具体的な話にまで掘り下げて対話ができれば、しっかり業務の理解ができているという好印象をつけることができるでしょう。
将来のキャリアビジョンへの逆質問例
中途採用では即戦力を期待されると同時に、将来の会社のキーマンとなるべく人材を期待されます。
キャリアビジョンをアピールする逆質問をすると良いでしょう。
私は将来的には予算作成や投資など会計側面から会社を支えられる仕事をしたいと考えています。
御社では実現するチャンスはありますでしょうか?
完全に「チャンスがない」と回答されればミスマッチでアウトになるでしょう。
とはいえ、こちらの例くらいの内容であれば経理職としてキャリアを積んだ先には携われるチャンスがあるものと思われます。
内定獲得の為に戦略的に逆質問することも大切ですが、嘘は良くないです。
経理職として自分自身が何をしたいのか正直に伝えましょう。もしそれが実現不可能な会社であれば、潔く諦めるべきです。
昇進への逆質問例
中途採用であればマネジメントを期待されます。
たとえ管理職の採用でなくとも、将来的なマネージャー候補を期待されます。
こんな逆質問をしてみると良いでしょう。
管理職の昇進についてはどのようなポイントで選抜されるのでしょうか。また、昇進において試験などはあるのでしょうか。
この逆質問は、経理のマネージャー昇進に興味があることをアピールしています。企業側としても意欲がある人材はどんどんマネジメントを任せたいと考えているでしょうから好印象になります。
特に経理部門は派遣やパートを雇用することも多く、彼等のマネジメントを行うスキルは求められます。
勉強意欲をアピールする逆質問例
経理職は勉強しつづけることが必要な職種。
今がどんなに素晴らしいスキルを持っていても、学び続けることを辞めればすぐに使えない人材になります。
勉強意欲をアピールするには以下のような逆質問例が良いでしょう。
私はさらなる経理知識を積む為に日商簿記1級を勉強中です。
簿記1級の資格は御社の経理業務で役に立ちますでしょうか。
さりげなく資格勉強中を伝えることで、学ぶ姿勢をアピールできます。
経理職で日商簿記1級が役に立たない企業は皆無でしょう。
特に連結会計や海外子会社を持つような大企業の経理職に転職する場合には良い逆質問になります。
経理の役割を確認する逆質問例
社長や役員などが面接官となる最終面接などで有効な逆質問です。
経理はどの会社でも存在するものの、社長によって期待される度合いは変わります。
御社では経理部門にどんな役割を期待していますか?
優良な企業であれば、ただ決算を行うだけでなくプラスアルファの付加価値をつける回答をいただけるでしょう。
たとえば、「経理視点から会社の改善策をどんどん提案して欲しい!」などの言葉を社長や役員が言ってくれる会社は社内でも経理部門の立ち位置が高く、昇進もしやすいでしょう。
逆質問の回答に対しては、「期待に応えられるよう頑張ります」とポジティブに伝えましょう!
【まとめ】経理の中途採用面接に逆質問は重要!
経理部門は社内に数字の伝達をするコミュニケーションスキルが問われます。
わかりやすい説明をし、質問されたことに的確に回答する地頭の良さも見られます。
経理の転職は実務経験が一番ですが、面接でのコミュニケーションスキルも大きなポイントになります。
内定獲得の為には必ず逆質問をしっかりと準備しておきましょう。面接の最後に印象づける大きなアピールチャンスとなるでしょう。
(ライター:Kitagawa Mai)