経営企画コラム

AI分析でわかったトップ5%の経営企画社員の習慣

AI分析でわかったトップ5%の経営企画社員の習慣

越川慎司氏の著書「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」を参考に、経営企画社員の習慣を考えてみた。
経営企画という仕事の中でも特にトップ成績を残し会社経営を支える人材には共通点がある。
現在経営企画職として働く方はもちろん、経営企画で働くことを考えている人にも当記事を読んでもらいたい。

プレゼン資料のページ数を減らす

資料は少ないほうが伝わる。今の資料の半分にできないか考える。

経営企画は経営に関するデータを基に課題分析、改善案のプレゼン提案するケースは多く、どうしても膨大な資料になりがちだが、トップ5%の経営企画社員はいかにプレゼンページ数を減らせるかを考えよう。
勿論、文字を小さくして無理矢理盛り込んでページ数を減らして見づらい資料作成をしてはいけない。

プレゼンしたい目的を明確にし、目的達成の説明と無関連な内容はすべて削除しよう。
無関連だが持っておいたほうが良い資料は参考で別添資料やバックデータとして持っておき、説明を求められたときに出せることがスマートではあるが、実はこれもトップ5%経営企画社員はやらない。何故なら、用意周到に準備作業しておくには時間がかかり、結果として残業も増える。残業が増えるということは他の重要なタスクに割く時間が減るということだ。

トップ5%の経営企画社員は、予め目的を伝えるとともに、「目的に沿って、こんなデータを分析している」ことをプレゼン相手に伝えておく。
そしてプレゼン後、経営層から「こんなデータも調べてほしい」と言われた場合に再度調べれば良いと割り切る。

ちなみにプレゼン資料だけではなく、メールやチャット、口頭報告も同様のことが言える。
トップ5%経営企画社員は、目的を明らかにして伝えることを意識しているので、メール、チャット、報告も頻度は多いが文章はコンパクトにまとめるスキルがある。

社内を足で動き回って情報を得る

トップ5%経営企画社員は自デスクに長時間いない。とにかく社内を動き回る。

経営企画は社内の動きを見渡し、経営が順調かを目で見て耳で聞いて感じ取らなくてはならない。
自デスクで数字を見て集中して分析する時間も必要だが、他部署の動向は直接聞いたほうが早いということをトップ5%経営企画社員は知っている。
どんどん動き回って情報を得ることで、数字やデータだけ見ていてもわからない情報を入手できる。

また、経営企画はコミュニケーション能力が大切だ。
多くの部署の人と積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けることで、情報が入ってくるようになり、経営企画の仕事に活きるのだ。

休日や業務終了後はメール対応はしない

トップ5%経営企画社員はきっぱりと割り切り、仕事を一切しない。

経営企画の仕事においてもレスポンスの速さは重要だが、これはあくまで業務時間内の話。オンとオフはハッキリとわけることもトップ5%経営企画社員のモットーだ。
普段レスポンスが早いのに休日や業務終了後は一切メール返信しないことで、相手はこちらのスケジュールを事前に見てから連絡する習慣をつけてくれる。
これにより、相手のスケジュールに振り回されることなく、自分のスケジュールに合わせて相手を動かせるようになるので仕事の効率があがるのだ。

いつでも返信するのを当たり前としてはいけない。むしろ、業務時間外は返信しないことを当たり前だと思わせることが大切。
勿論、緊急時には返信はする。「業務時間外は返信しない人」から返信が来たら相手にとっては貸しを作ったことになる。こうして仕事をやりやすくしていく。

多くの人に積極的意見を求めて仕事をする

トップ5%経営企画社員は社長、上司、同僚、部下、他部署に積極的に意見を求める。

完璧な資料をひとりで完成させようとせず、半分の完成度で進捗共有を繰り返し、人に意見を求める。
勿論、人に意見を求めることで良いものを作るのが目的だが、それ以外にもメリットがある。
意見を求められた人間は味方になるのだ。一緒に仕事をしていると思ってくれるので、意見に賛同してくれる。言わば、フォロワーを増やしているのだ。
トップ5%経営企画社員はそれを知っているので積極的に意見を求める。

必ず反省点について意見を求める

トップ5%経営企画社員は弱みを見せる。

自分の仕事を完璧と思わず、常に反省点を見つけて次に活かすことを最優先する。
普通の人間は自分の仕事を否定されたくない為、否定的意見が出ないことに喜びを感じる。また、資料再作成を嫌がる。
トップ5%経営企画社員は、自ら否定的意見を求める。つまり、あえて弱みを見せているのだ。
本書でも書かれていたが、トップ5%社員は高いレベルの仕事をするが、そもそも自分の仕事を完璧だとは思っていない。

会議では積極的な発言を心掛ける

トップ5%経営企画社員は会議での発言数が多い。

経営企画の仕事は、会議や打合せが多い。とにかく発言を心掛ける。

勿論、経営会議のような形式的な会議では、根拠のない軽率な発言が難しい場合もあるが、スモールミーティングなどではとにかく発言数が多い。
発言が的を得たものでないとしても、そこには妙案の種がある。

しっかりとした根拠ある具体的で創造的なアイデアの発言なんて滅多にできるものではない。
でも、発言数を増やすことが重要なことをトップ5%経営企画社員は知っている。
感じたこと、過去に経験したこと、皆知ってるであろうけど当たり前のこと、今朝のニュースの話など何でも良いのだ。

朝型で行動し、残業が少ない

トップ5%経営企画社員は朝に全力を注ぎ、残業が少ない。

経営企画社員が朝に仕事を集中させると次のようなメリットがある。

・脳が働くうちに重要な仕事ができる
・他人にスケジュールコントロールされにくい
・先回りして行動できる

よって、残業が減るのだ。
勿論、トップ5%経営企画社員は優秀なので多くのタスクを抱えているし、仕事を頼まれる。
しかし、朝に集中することで定時前には仕事の目処が立っているので、残業するにしても「何時までに何をやるのか」が明確に見えている。

そして、朝に集中するためには以下のことが条件になる。

・前日の退社時には翌日のスケジュールが整理できている
・早起きして業務開始時には脳が活性化されている

【まとめ】経営企画としてトップを狙うには即実践を!

さいごに、当記事で紹介したトップ5%経営企画社員の習慣についてまとめる。
参考にして即実践してみれば成果は出るだろう。

・プレゼン資料のページ数を減らす
・社内を足で動き回って情報を得る
・休日や業務終了後はメール対応はしない
・多くの人に積極的意見を求めて仕事をする
・必ず反省点について意見を求める
・朝型で行動し、残業が少ない

尚、当記事は越川慎司氏の著書「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」をインスパイアして書いた記事であり、直接的な関係はございません。
(ライター:Nakanishi Hajime)