経理部に配属されてまだ3ヶ月。業務もロクに覚えてない私に、突如上司が言った。
「来週から予算編成だから、●●部の予算案まとめといて」
──はい?
「予算編成って何ですか?」なんて聞ける雰囲気ではなく、周囲もみんな忙殺モード。
今回は、新人経理として地獄を見た予算編成業務のリアルと、あのとき学んだ大事なことをまとめます。
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いきなりぶち当たった「予算とは何か問題」
そもそも、私は予算編成という言葉の意味すら曖昧でした。
・数字の見積もり?
・去年の実績をコピーするだけ?
・なんで経理がそれをやるの?
そんな状態からスタート。正直、「経理=帳簿をつけるだけ」だと思っていた自分の浅さに後悔しました。
上司の一言「部門予算は現場が作る、経理はそれを整える」
数日後、上司から飛んできた言葉がこれ。
「経理の仕事は、予算の数字が”合ってるように見えるように整える”ことだよ」
──え? “見えるように”?
そう、部門の作ってきた数字は、突っ込みどころ満載。例えば:
- 人件費の計上が前年割れ(昇給・人員補充の反映なし)
- 売上が前年比200%(理由なし)
- 「広告宣伝費ゼロ」で新商品投入予定
これを指摘・調整して、「社内で説明できる整合性ある数字」に仕上げるのが経理の役割でした。
地味だけど超重要。「ヒアリング地獄」と「Excel地獄」
地獄ポイント①:部門とのやり取り
「なんでこんな数字なんですか?」「前年とのギャップの説明ください」
──とにかく嫌われます。
でも、部門の主張をそのまま通すと全社予算が破綻します。
地獄ポイント②:Excel地獄
・全社フォーマットの細かすぎる関数設定
・コピペミスがどこかで発生→金額がズレる→上司に怒られる
・深夜に「どこでズレたか」探すデバッグ作業
こんな作業が1ヶ月以上続くのが予算編成のリアルでした。
新人経理が学んだ「予算編成で大切なこと」
あの地獄を経験して、学んだことがあります。それは:
- 数字には意図と背景がある(部門の戦略や事情)
- 完璧な予算は存在しない(でも納得できる理由が必要)
- 経理の本質は「調整力」
数字を合わせる技術だけでなく、人と数字の間に入って“翻訳”する力こそ、経理の真価なのだと思います。
まとめ:予算編成は新人経理の登竜門
予算編成は、経理の仕事の本質が詰まった業務です。
・数字を読む力
・部門と対話する力
・全体最適を考える視点
当時は泣きたくなるほどつらかったけど、あの経験がなければ今の自分はない──そう断言できます。
もし、あなたが今、予算業務で苦しんでいるなら、こう言いたい。
それ、ちゃんと意味ある地獄です。
あとで必ず、あなたの財産になります。

