中小企業診断士コラム

中小企業診断士の資格を取っても食えない?独立・副業のリアル【体験談】

中小企業診断士の資格を取っても食えない?独立・副業のリアル【体験談】

「中小企業診断士は食えない資格」——そんな話を聞いたことがある人も多いはず。 しかし本当に食えないのか?実は“食える人と食えない人の差が極端に出る資格”でもあります。

この記事では、私自身が診中小企業断士取得後に副業→独立を経験した体験談を交えつつ、 リアルな収入・案件事情、失敗談、そして食える人の特徴まで赤裸々にまとめました。

【現実】資格を取っただけでは本当に稼げない

まず結論として、資格を取っただけでは仕事は一切来ません。 私も合格後しばらくは「何をすればいいの?」という状態で、月数万円の副業が限界でした。

診断士協会の人脈もなければ、企業から直接相談が来るわけもありません。 資格取得してすぐ“食える”のは、ごく一部の営業力の強い人だけです。

最初の頃は補助金申請書の下請けばかりだった

独立して最初に回ってきた仕事は、補助金申請書の作成代行の下請け。 報酬は1件3〜5万円ほどで、1件20時間以上かかることもザラ。

正直に言うと、「これ本当に割に合うのか…」と何度も心が折れました。 しかも審査に落ちれば報酬ゼロという案件すらあります。

中小企業診断士=コンサル業の華やかなイメージは、この時点で完全に消え失せました。

企業研修の登壇で一気に収入が上がった

転機になったのは、知人の紹介で入った企業向け研修の講師です。 1回90分で3〜8万円、1日研修だと10〜20万円ほど。

「研修ってこんなに単価高いの?」と驚いたのを覚えています。

ただし登壇のチャンスは突然来ないため、 紹介してくれる人間関係を作ることが収入の突破口でした。

コンサル案件は信頼を得るまで時間がかかる

経営改善や財務アドバイスなど、いわゆる「コンサル案件」は、 資格を取った直後ではほぼ取れません。

理由は、企業側が求めるのは資格ではなく“実績”だから。

私の場合、経理・経営企画出身だったため、財務系の改善プロジェクトに少しずつ入れるようになりましたが、 安定して案件が取れるようになるまで1〜2年かかりました。

中小企業診断士で「食えない人」に共通する特徴

  • 人脈づくりを避ける(協会に入らない/例会に行かない)
  • 営業が苦手 or やらない
  • 補助金案件だけに依存する
  • “資格を取れば仕事が来る”と思っている

特に多いのが、「マーケティングが苦手な診断士」。 診断士自身が自分を売るマーケティングを避けると、一生食えません。

では、中小企業診断士で「食える人」の特徴は?

  • 協会・研究会などに積極参加する
  • 元のキャリア(財務・IT・マーケなど)を活かして差別化する
  • SNS・ブログで専門性を発信する
  • 講師・研修に挑戦する
  • “紹介してもらえる関係”を作る努力を惜しまない

正直、食える診断士の多くは「人に頼られるキャラ」です。 専門性よりも、まずは人間関係のほうが大事。

【体験談】診断士×本業(経理)の相乗効果が大きかった

私の場合、診断士の勉強で「財務分析」「経営戦略」「マーケ」まで体系的に理解でき、 本業の経理・経営企画の仕事にプラスに働きました。

転職市場でも評価され、年収アップにもつながったため、 “資格を活かす場所は独立だけじゃない”と強く感じています。

副業スタート → 独立がもっともリスクが低い

断言しますが、いきなり独立は危険です。

まずは副業で以下を経験すると、独立後が一気に楽になります。

  • 小規模事業者の財務改善
  • 補助金申請サポート
  • 企業研修の講師
  • 月1〜2回の経営相談

副業で月5〜10万稼げるようになれば、 独立後も安定しやすいです。

結論:診断士は「食えない資格」ではなく「売れない人が食えない資格」

資格そのものは食えませんが、 使い方次第で年収1,000万円も十分狙える世界です。

特に、経理・経営企画出身者は相性が良いため、 キャリアの幅が大きく広がります。

「将来独立したい」「副業で稼ぎたい」という人には、 診断士は十分価値がある資格です。