経営管理の仕事に興味があり転職活動をしています。
一般的に経営管理の残業時間はどれくらいでしょうか?やはり激務でしょうか?
体力にあまり自信がない為に聞いておきたいです。
(30代 男性 メーカー企画職)
転職活動するにあたってやはり気になる残業時間問題。
重要なポジションだったり高年収の職種ほど残業時間は多く、激務傾向にあります。
そんな中、会社の数字を取りまとめる経営管理のポジションの残業時間や激務度の実態はどうなのか。
経営管理を3社経験している現役経営管理職ライターが回答します。
Contents
経営管理の平均残業時間は?
月間30時間程度です。
ただし、経営管理は繁忙期と閑散期がハッキリわかれます。
予算作成期や決算前後は繁忙期となります。繁忙期には月60時間程度の残業時間となることもあります。
反対に、閑散期には月間10時間程度の残業時間で収まることもあります。
管理職になれば残業時間は増える傾向にあり。
経営管理の管理職ともなれば、社長や役員から直接指示を受けて仕事をすることとなります。
当然にして部下にうまく仕事を振りながらマネジメントしていくことにはなりますが、社長や役員クラスからの仕事指示なので妥協は許されません。
よってチェックや指示出しなどマネジメント業務も他の職種の管理職以上に厳しくなり残業時間が増える傾向にあります。
管理職なので、残業代はつきません。
残業という概念はないので、一般社員の残業時間とは異なります。
私の経験した会社の経営管理マネージャーは4人の部下がいるにも関わらず残業時間は月に70時間程度でした。
もちろん、うまく仕事をコントロールできる経営管理マネージャーはその半分以下の残業時間で済んでいる人もいます。
自分の都合では帰れないことも。
経営管理は予定があっても残業を余儀なくされることもあります。
先述のとおり、経営管理の仕事は社長や役員の経営判断にも影響を及ぼす重要任務です。
タイムリーな数字報告を求められる為、翌日に持ち越せない仕事も多いです。
自分一人の仕事が遅れることで会社全体の経営判断が遅れます。
予定を入れていた日もドタキャンしてしまうこともあります。また、金曜日の夜は週明けの準備で帰れないことも多いです。
経営管理に暇な時間は一切なし
閑散期であっても経営管理に暇な時間はありません。
経営管理の仕事は数字の分析や経営課題の改善案作成など、時間がいくらあっても足りない業務ばかりです。
残業してまで行わなくて良い業務も沢山ありますが、通常勤務時間内にはやることが沢山です。
スピードと精度のどちらも要求されるので、断言して「ラクな仕事」ではないことは間違いありません。
まったり仕事したい人には経営管理は向かないでしょう。
忙しい中にやりがいを求められる人が経営管理に向いていると言えるでしょう。
意外と経営管理は超激務にはなりにくい!?
経営管理は忙しい職種ですが、常に激務ということもありません。
ルーティン業務の他に突発的な業務も起こり得る為、常に激務状態ではなく余力がある体制を作らなくてはならないからです。
社長や役員と仕事をするので何としてでもやり切らなくてはなりませんが、言ってもクライアント向けの仕事ではなく社内の仕事です。
社長や役員が自社の仲間である経営管理のスタッフに明らかに無理難題な納期で仕事を与えることは考えにくいからです。
また、経営管理は会社の予算を管理するポジションです。
経営管理が残業続きで人件費が予算オーバーになるようでは示しがつきません。経営をコントロールすることはできません。
よって、基本的には残業することはあっても予算内に収まるようにコントロールします。
残業時間コントロールは意識しつつも、会社経営に関わる重要な仕事が出てきたときには時間に関わらず任務遂行するのが経営管理としての心構えです。
経営管理で残業時間の少ない会社に転職するには?
転職エージェントを通じてリサーチしましょう。
ご時世的には積極的な残業は推奨されていませんし、ライフスタイルに合わせて残業時間をコントロールすることは悪いことではありません。
入社後のミスマッチを防ぐ為にも、企業に平均残業時間を聞くことは悪いことではありませんし、内定への影響度は高くないでしょう。
むしろ、ダラダラ残業するよりも業務改善を積極的に行い残業削減していく能力が経営管理に求められます。
(ライター:Nakanishi Hajime)