2020年12月開催の第40回のBATIC試験でスコア930のコントローラーレベルを取得しました。
BATIC第40回はsubject2の最終回であり、実質最後のコントローラーレベル認定です。
まだまだ知名度は低く賛否両論のBATIC資格ですが、努力してコントローラーレベルに合格して良かったことが沢山あったので当記事に書き綴りたいと思います。
Contents
転職活動でBATIC資格を評価されたこと。
BATICは転職活動でも評価されます。
IFRS知識は大企業の会計部門では評価されるケースが多いです。BATICコントローラーレベル取得者は「IFRSに強い」という他の転職候補者にない強みをアピールすることができます。
また、BATICコントローラーレベル取得していれば「日商簿記1級の商業簿記はわかる」というレベルの評価をされます。
スコアも880以上(コントローラーレベル認定スコア)となると、TOEICスコア880以上のような感覚に捉えられる(人もいる)ようです。
ただし、BATICの知名度はまだまだ低いです。面接担当者がBATICのことを知っていれば評価されるでしょう。
「何故日商簿記1級ではなくBATICに挑戦した?」と聞かれたら
単に日商簿記1級というネームバリューに囚われず、自分自身のキャリアに見合った資格取得をしたということは高評価に繋がります。
会社のキャリアシートに書ける資格が増えたこと。
BATICコントローラーレベルは立派な資格としてアピールできます。
※勿論、キャリアシートに書けるかどうかは会社によりますが大抵の会社では書けるでしょう。
私は会計職ですが、日商簿記2級だけでは「特に個性のないありふれた人材」です。
BATICコントローラーレベルは簿記2級取得者の中でも大きな付加価値をアピールできます。
国際会計部門、管理会計部門など会計に携わる様々な部署にチャレンジできる可能性が広がります。
英語が出来る人だと評価されたこと。
「BATIC持ってるなら英語できるんだね!」
こんなセリフを言われたことがあります。
英文簿記の資格を持っている=英語が堪能 と勘違いする人も中にはいます。
実際にはBATICはコントローラーレベルと言えど、会計英語しかわかりません。海外の財務諸表を読むことはできます。
確かにすべての問題が英語で出題されるので英語力はつきますが、リーディングのみです。
スピーキングの力はつかないのがBATICの現実です。
日商簿記1級に準ずる商業簿記知識がついたこと。
BATICのSubject2では日商簿記1級の商業簿記論点が多く出題されます。
出題されるレベルは簿記1級ほど複雑ではありませんが、論点は抑えることができるので大企業の経理マンとして活躍できるレベルに会計部門の実務に役立ちます。
財務諸表作成は勿論、引当金、売上認識基準、固定資産、税務、年金などの論点が頻出されます。
ただし、工業簿記は一切出題されません。
特定の業種を除き、一般的な会計部門であればBATICコントローラーの知識で十分だと思います。
IFRS導入のプロジェクト参画したこと。
会社の重要プロジェクトに指名されました。(立候補ではありません)
やはり、BATICコントローラーという社内では恐らく誰も持っていない資格を持っていることが理由だったそうです。
BATICで得た知識を活かしてIFRS基準の会計開示システムを作りました。
当然にして評価対象となり、ボーナスや昇級にも繋がりました。
英会話をはじめるキッカケになったこと。
私はBATICコントローラー取得後、英会話をはじめました。
BATICはすべて英語で出題されます。会計英語には詳しくなれますが、ビジネス英会話にはまだまだ不足を感じます。
私はBATICコントローラーの次の目標として、勢いで英会話スクールに通うことを決めました。
BATICで英語に触れたことで、さらに英語を学びたいというモチベーションが増したことは良かったと思います。
日商簿記1級にチャレンジするキッカケになったこと。
さらに私は日商簿記1級にチャレンジすることを決めました。
日商簿記1級はBATICコントローラーよりもレベルが高いですが、既に基礎知識は得ています。(工業簿記は除きます)
BATICコントローラーは合格率5%程度の難関です。コントローラー合格は自分に自信がつきます!日商簿記1級のような難関資格にも合格できると強く想うことができました。
友人との会話のネタになること。
資格の話って友人との間では結構盛り上がります。
時代的にも自身のキャリアアップに敏感です。資格取得して昇進したり転職したいという友達は沢山います。
BATICは珍しい資格だけに話のネタになりやすいです。
特に会計×英語というビジネスで役立つ2大要素を兼ね揃えたBATICは凄い資格なのです。
私自身も飲み会で仲の良い友達(他社の経理マン)に勧められてBATICコントローラーを目指し、無事に合格することができました。友達に感謝です。
そして何よりも、自分に自信がついたこと。
上位スコア5%に入れたことは自分に自信が持てるようになりました。
初めてBATICのテキストや問題集を見たときはまず、英語にアレルギー反応でした(笑)
「こんな難しくて訳わからない問題に8割正答なんか無理!!」と思いましたが、一年半後には8割どころか9割正当に近いスコア930でコントローラー取得ができました。
諦めずに日々勉強を積み重ねた結果となったことが、自分の人生において間違いなく自信がつきました。
BATICコントローラーは今でも自分の資格の中でも一番の自慢です。
他人からの評価も大切ですが、自分自身で「頑張った」という評価をあげられることのほうが大切ですよね。
大変なことも沢山ありましたが、BATICコントローラーを取得できて良かったです。
(ライター:Nakanishi Hajime)