会計資格Q&A

2021年度BATICリニューアルでSubject2廃止。コントローラー資格喪失へ

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東京商工会議所検定センターより2021年度にBATIC試験がリニューアルするとのニュースリリースがありました。
試験会場での紙の試験を廃止し、WEB試験で365日受験可能になるとのことです。
以下、東京商工会議所のニュースリリースを引用します。

東京商工会議所(三村明夫会頭)は、グローバルなビジネスシーンに不可欠な英語力と国際会計スキルを測る「BATIC(国際会計検定)®」(以下BATIC)をリニューアルし、2021年度より「WEB試験」(ID付与によるオンライン試験)に変更するとともに、統一試験を廃止し、365日いつでも受験可能とします。
BATICは、これまで全国統一で年2回(7月、12月)紙試験にて実施していましたが、今回のリニューアルにより、パソコンがありWEBに繋がる環境があれば、試験日時や試験会場に縛られることなく、いつでもどこからでも受験が可能になります。また、従来は郵便振替もしくはコンビニ決済であった決済方法がクレジットカードの利用も可能となり、利便性が向上します。
詳細につきましては、2020年秋頃を目途に公表いたします。

突然のニュースに驚きです。でも、この文面だけではいくつかの疑問が残ります。
「Subject2が消えてるけど、なくなるの?」「何回でも受験できるの?」「今のBATICのランクってどうなるの?」など不安の声も多いです。
BATICに関する情報掲載をしている当サイトより東京商工会議所問合せ窓口に直接質問をした回答を掲載します。
※回答内容は記事掲載時点の暫定のものです。最新情報は東京商工会議所へご確認ください。

BATICリニューアルはいつから?

2021年4月からの試験をリニューアルとのことです。

BATICは7月・12月の年2回実施の試験の為、実質は2020年12月の試験を以て現行BATIC試験は終わりを迎えます。
2021年4月以降はリニューアルされます。

2020年度のBATICは新型コロナウイルス感染拡大により7月の試験は延期予定なしの中止となっています。
実質、BATICのSubject2を受験できるのは2020年12月が最終回となります。資格試験会場は3密状態なので、12月の試験開催するかも保証はなく今後のコロナウイルス感染状況に委ねられます。

Subject2は廃止?なくなるの?

残念ながら廃止とのことです。

リニューアル後のBATICはSubject1のみになり、Subject2の論点は出題されなくなります。
Subject1は日商簿記検定3級レベルの簡単なものなので、BATIC試験レベル自体がかなり低下されることが予測されます。
必死でSubject2を勉強してきた受験生にとっては悲しいニュースになるでしょう。

BATICのランク付与は?単一級とは?

ランク付与はなくなります。スコアのみの付与となります。

リニューアル前のBATICはスコアによってランク付与されています。
2021年度以降はこランク付与予定はなく、TOEICのようにスコアのみの試験となります。これが「単一級」です。
Subject1のみの試験となるので400点満点となる見込みです。

BATICはスコアにより4ランクが付与されます。上位から順にコントローラー、アカウンティングマネージャー、アカウンタント、ブックキーパーとなります。

今のランクはなくなる?コントローラー喪失?

3年間の更新期間終了後、ランクは消失します。

リニューアル以前に取得したランクのうちブックキーパー、アカウンタントは消失します。
上位2ランクのコントローラー、アカウンティングマネージャーは2021年度以降もランク自体は継続します。
しかし、更新制度はなくなります。つまり、認定期間を過ぎた瞬間にランク消失します。
転職市場での評価も高く、これからさらに認知度が高まることが期待されていたコントローラーレベル取得者にとっては悲しい限りですね。激怒する人もいるのではないでしょうか。

2020年までは更新を受け付けています。つまり、2020年に更新した人は2023年までランクが有効となり、最長のランク保有者ということになります。

リニューアル後に再受験は必要?

過去に取得したスコアは継続するので再受験の必要はありません。

リニューアル前はSubject1は320点以上を取れば400点満点と見なしてSubject2に進めるルールがありました。
これは無効となります。たとえば、過去にSubject1で330点のままSubject2に進んだ人はリニューアル後は400点になることはなく、330点のままです。

転職において履歴書や職務経歴書にBATICスコアを記載する場合、認定期間中は過去のスコア、ランクを記入することができるそうです。認定期間終了後はランクを記載することはできませんが過去のスコアを記入することは可能です。過去のスコアは永遠に継続します。ただし、転職では過去に取得した検定試験のスコアはあまり評価されません。TOEICも昔のスコアは書けないルールがあるのと同様にBATICも古すぎるスコアを書くのはオススメできません。

WEB試験は何度でも受けられる?

回数制限はなく、何度でも受験できるそうです。

web試験で365日受験可能なので、目標スコア達成ができなかった場合にはすぐに再試験ができます。
これまで年2回しか受験できなかったBATICは緊張感がありましたが、何度も受験できるのなら緊張感や1回の受験に掛ける重みはなくなりますね。
ちなみに1回の受験料は5,000円程度を想定とのことです。リニューアル前もSubject1のみの受験料は5,500円だったので大きな変化はなさそうです。予算さえ余裕があれば何度でも受験できるのはオイシイですね。

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BATIC資格の将来性は?

リニューアルを機に価値が下がる可能性はあります。

BATICコントローラーレベルでは「日商簿記1級レベルの会計論点を英語かつ国際会見基準で理解している」という非常に高い評価を受けていましたが、2021年度リニューアル後はSubject1のみになりBATICのレベル低下になります。将来性も期待しにくい気がします。
しかしながら、ここについては商工会議所も考えがあってのことだと思います。BATICリニューアルにより世間的評価が高まることを期待しましょう。自身のキャリアを見つめ直し、BATIC受験の選択を検討しましょう。
BATICリニューアルに関する詳しい情報は下記URLを参考にしてください。(ライター:Nakanishi Hajime)
※東京商工会議所BATICホームページ https://www.kentei.org/batic/