営業職をしている30代男性です。
私は性格的に営業向いていなく、結果も出せずに毎日怒られてばかりです。
地道に一人でコツコツ仕事をすることは好きで、経理に興味があります。
異動願いを出せば経理に異動できると思いますか?
ノルマ(営業目標)や取引先との関係でストレス過剰な営業職。
これらのストレスがない経理職へ異動希望を出す人はどの会社でも多いです。
営業に向いていない人が異動願いを出すことで異動の夢は叶うのでしょうか。
当記事は自らも営業から経理への異動経験があり、経理職キャリア支援を行う現役経理マンライターが執筆します。
Contents
営業職から経理職へキャリアチェンジは可能?
もちろん可能です。
現在経理職で働く人の大半は別職種も経験しています。
いきなり経理職に配属され、ずっと経理職一筋の人は多くはありません。
特に多いケースは新卒で営業職を経験し人事異動で経理に配属されるケースです。
大企業ではこのケースが大半でしょう。私自身もその一人です。
営業と経理は全く別職種ですが、キャリアチェンジ十分可能です。
異動願いはどれくらいの確率で叶う?
半分くらいではないでしょうか。
これは私の感覚的なものですし、会社によっても大きく変わるので目安とお考えください。
営業職から経理へ異動願いを出した人の半分が希望が叶うとはいえ、すぐに叶うわけではありません。
半年以内に異動が叶った人もいれば、5年以上異動願いを出し続けても叶わなかった人も見たことがあります。
経理への人事異動はタイミングもありますので「すぐに」とは考えないほうが良いでしょう。
経理へ異動する為に営業職のうちにしておくべきことは?
最短の近道は日商簿記2級資格取得です。
資格取得だけで経理異動することは簡単ではありませんが、やはり大切です。
経理の空きポストが出た際、何の基礎知識もない他部署の人材を異動させるのはリスクがあります。
簿記2級があれば、経理に必要な基礎知識や適性があると判断されます。
他にも、日頃から決算報告書を見ておくと良いでしょう。
決算数値は社内で好評されているはずですが、なかなか目を通している営業マンはいません。
会社全体の数値の動きを確認しておき、自部署の予算・前年実績も言えるようにしておきましょう。
また、経費精算や請求書処理など経理への提出書類はミスなく行いましょう。
金額や科目間違いを発生させないことは勿論、書類も角を揃えてクリアファイルに入れて提出するなど細かい配慮もしましょう。
経理に異動するのに年齢は関係する?
やはり若いほうが有利になるでしょう。
経理は専門知識を習得するのに時間がかかる職種です。
20代や30代前半の若い年齢から経理のキャリアを積むことで将来的に会社に貢献してくれる存在になります。
営業職から経理に異動したいなら年齢は若いうちから異動願いを出していたほうが有利になります。
また、役職はないほうが有利かもしれません。
営業課長、係長など役職者が経理に異動したからといって活躍できるわけではありません。
むしろ役職があることでプライドを持っている人間も多く、経理では扱いにくい存在になる可能性を懸念されます。
異動願いに書くべき理由は何が良い?
ポジティブな理由ならオッケーです。
これは営業職から経理への異動に限ったことではありませんが、異動願いの理由はポジティブが絶対です。
たとえば、以下のような理由は良いでしょう。
・経営に携わる仕事がしたいから
・専門性を極めたいから
・昔から経理で働くのが夢だったから
・尊敬できる人が経理にいるから
こんな理由を探して自分なりの言葉で異動願いに書くと良いでしょう。
反対にNGなのは以下のようなネガティブな理由です。
・営業に向いていないから
・ノルマがキツイから
・上司と馬が合わないから
・残業が多いから
・営業は体力的にキツイから
・営業がツラくて退職したい
ネガティブで「今にも営業を辞めたい」という理由は営業職から離れるキッカケとして受け入れられるかもしれませんが、異動先は希望が叶うことはないでしょう。ネガティブ理由の異動先は左遷部署だったりします。
経理は人気も高い職種の為、人事異動で抜擢されるのは決して簡単ではありません。
ポジティブな異動希望理由でアピールしましょう。
営業で結果を出せなかった人が経理で活躍できる可能性はある?
十分可能性はあります。
やはり営業と経理は仕事のやり方が全然違いますから、営業では能力発揮できなくても経理で能力が開花する可能性もあります。
同じ会社員でも職種によって向き・不向きがあるのは当然のことです。営業ではストレスを感じて仕事していても、経理などの別職種になればストレスを全く感じなくなることもあります。
ただし、覚えておいて欲しいのは経理という部署は会社の機密事項を取扱う部署です。
「信頼できない」と烙印を押された社員は絶対に異動できません。
つまり、営業の仕事を放ったらかしにして経理へ異動したいと言っても叶う可能性は極めて低いということです。
実績はともかく、営業職として社内の信頼を得てからでないと異動願いは叶わないでしょう。
何故経理へ異動したいのか・経理でどんな仕事をしたいのか。今一度自身のキャリアデザインを明確にしてみましょう。
それでも経理へ異動したいという気持ちがあれば異動に向けた正しい行動を行いましょう。
(ライター:Nakanishi Hajime)