経理職に学歴は関係あるのでしょうか。
営業や販売などの職種と違い、少数精鋭の部署だけに狭き門である経理部門。
求められるハードルも高くなります。
以下のような人には当記事を読み進めて頂くことをオススメします。
・将来経理職に就きたい学生
・転職して経理職を目指す人
・人事異動で経理を希望している人
・既に経理で働いていて昇進・出世を目指す人
経理と学歴の関係性について様々な側面から書き綴ります。
これからのキャリアプランニングに役立てましょう。
Contents
経理は理系?文系?出身学部は?
ご存知のとおり、経理は数字ばかりを見る仕事です。その為、経理は理系のイメージが強いです。
しかし、実際には理系・文系はあまり関係ありません。
学部でいうと経営学部や経済学部といった文系学部の中に会計学科があることが多いです。
経理職に就く人の出身学部は幅広いですが、経営学部、経済学部、法学部、社会学部などが多いです。
とはいえ、経理にはロジック立てて数値を分析する能力が必要不可欠な為に理系脳は大切です。数学が得意な人は経理職に向いているでしょう。
やはり経理に就職するには学歴は見られる?
年々学歴主義は撤廃されてきている風潮はありますが、経理に関しては他職種以上に学歴は重視されます。
お金を扱う主観部署故に常識力があり、頭の回転の早い人材が経理に相応しいと言えます。
また、横領などのトラブルを防ぐ為にも信頼おける人材しか経理マンにはなれません。これらの理由より、学歴が高い人のほうが有利です。
酷かもしれませんが、学歴が高い人のほうが「頭が良い、誠実、吸収が早い、身元がしっかりしていて悪いことはしない」などのプラスイメージを持たれます。
特に大企業の経理では高学歴が入社することが多いのが事実です。大企業なら最低でもMARCH(マーチ)クラス、関関同立クラスの学歴は要求されるでしょう。体よりも頭脳を使う経理は必然的に高学歴の集まりになります。
異動なら学歴はそこまで重要ではない
経理職に就く手段として、社内の人事異動を狙う手があります。
異動については学歴も考慮されるものの、これまでの仕事ぶりから経理職としての適性を重視されます。
むしろ、総合職入社であれば営業職からスタートして適性を判断されて経理職に異動するケースが多いでしょう。
学歴がないと経理で出世できない?
90%以上の会社は「NO」と答えるでしょう。
一度経理に入れればあとは実務経験と共に信頼を築き上げるだけです。学歴があることが評価対象になることはなく、むしろ一流大学出身だと勝手に求められるハードルが高くなります。並の業務レベルでは「期待はずれ」の評価を受ける理不尽なこともあるでしょう。
高学歴でないと経理で出世できないということはないでしょう。むしろ、出身大学など誰も知らないなんてことも多いです。
しかし、未だに学歴主義が残る会社もあります。
経理で昇進対象者が2名いる場合、高学歴を優先されることはあるでしょう。
また昇進の決定権限を持つ役員や人事部などは普段の経理部員の仕事ぶりはあまり知りません。
ここで学歴で判断されたり、出身大学が同じ場合には贔屓目で見ることは十分有り得ます。
学歴を超えるステータスは難関資格は?
学歴はなかなか変えることができません。
何歳になっても大学受験のチャンスはありますが、時間もお金も掛かるため懸命な選択とは言えません。
経理という世界において学歴に逆転勝利する唯一の手段は難関会計資格の取得です。
公認会計士や税理士は東大や京大以上のハイステータスです。
日商簿記1級も難関大学に匹敵するレベルのかなりの高評価です。
外資系企業やグローバル化を推進している企業であればBATICの最上位ランクであるコントローラーレベル取得も良いでしょう。
実際、学歴は経理実務に役立つのか
当然ながら学歴がないとできない経理業務はありません。
ただし、経理の仕事は非常に難しく、知識習得はもちろんのこと論理的に考えるチカラは不可欠です。
しっかり勉強した経験がないとツラくなることはあるでしょう。
また、学生時代から論理的に考えるクセを持っている人は経理業務習得も早いはずです。
高学歴の人のほうが勉強してきたと仮定すると、やはり学歴のある人のほうが経理には相応しいと言えます。
会社によってはSPI試験を実施し経理職の適性検査をされます。
SPIでは経理では非言語(数的処理)が重視されます。瞬時に数字を読み解くチカラが必要になります。
【まとめ】経理は高学歴が有利だがチャンスはある!
経理職の門を叩くなら高学歴のほうが有利です。
他職種と比較しても学歴は重視される職種と言えるでしょう。
とはいえ、学歴がなくても経理職に就き、さらには出世までできる可能性もあります。
学歴をカバーする為の行動は以下のとおりです。
・会計難関資格取得
・営業職などの他職種から経理へ異動を狙う
・SPIの数的処理に強くなる
・論理的思考を身につける
決してカンタンではありませんが、学歴をカバーすることは十分可能です。
もちろん、学歴重視するかは会社にもよります。
学歴だけでやりたい仕事を諦める必要はありません。何事も積極的にチャレンジしましょう!
(ライター:Takahashi Shuta)