経理の転職Q&A

【質問】降格内示後すぐに転職活動すれば年収アップできるチャンス?

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決して珍しいことではない降格内示。
日本では降格はそう多くはないものの、海外では昇格も降格も頻発する。
終身雇用が崩壊し海外企業の人事制度に近付いている日本でもこれから益々降格は増えるだろう。

結果が出せなかったり、期待外れの実力であったりすれば降格は仕方ない。
場合によってはマネジメント能力やコミュニケーション能力不足による降格や、やる気のある優秀な若手社員に管理職を任せることで会社をリフレッシュさせ、既存の管理職を降格させる人事もある。
非情だが、降格された人間のその後のことなんて会社は興味ない。辞めたって良いと思われているのだ。

しかし、降格内示は転職で年収アップするチャンス。これは一体どういうことなのか。実際に経理マネージャー(管理職)から降格内示が出て転職年収アップしたEさんに話を聞いてみた。

Eさんが降格内示が出た原因は?

私が経理マネージャーになってからの3年間、部下の残業時間が多く不満の声も多かったのだ。

経理マンとして8年間実務経験を積み、日商簿記1級も取得。満を持して経理マネージャーに昇進したのですが、現実は甘くなかったのだ。
実務家としては優秀だった私は、マネージャーとしては向いていなかったのだと思う。

上手く業務を回せず、業務改善を後回しにして仕事をしていたところ、部下の残業時間は月50時間超え。勿論、マネージャーの私自身はもっと残業した。
部下との関係は悪化するばかりで、経理部の雰囲気は悪かった…

降格内示はどのように出された?

決算期が落ち着いた6月頭。上司に呼び出されて降格内示を伝えられた。

正直、驚いた。ショックで固まった。
降格は社内でも稀にあったが事情は知らず、何か悪いことをしたのかと思っていたからだ。
毎日遅くまで残業し、時には土日返上で仕事。しかもマネージャーは管理職なので残業代は出ない。こんなに頑張っている私が何故降格なのかと。他の管理職は私よりも頑張っていない。早目に仕事切り上げて土日も休んでいるのに…何故なんだ…そういう気持ちだった。
でも今思えば、正にこの残業ありきの仕事スタイルが管理職として問題ありと判断され降格させられたのだろう。

経理部メンバーの雰囲気も悪かったし、皆疲弊しきっていた。降格内示は驚いたが、俯瞰で見れば体制を変えなければ行けない状態であった。

降格内示後、すぐに転職活動をした?

翌々日には転職サイトに登録していた

今思えば、早めの切り替えが功を奏したのだ。

降格内示当日、翌日は頭が真っ白だった。それでも仕事はある。残業もある。
経理マンならわかると思うが内示のある月初は月次決算真っ只中。経理マネージャーの私が休む訳にもいかない。

翌々日も深夜までおよぶ残業後、帰宅してすぐに転職サイトに複数応募してみた。
ここから私の降格を跳ね返す転職逆転ストーリーがスタートした。

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履歴書や職務経歴書には降格は書いた?

もちろん降格のことなんて書いていない。経理マネージャーとして記載。

降格はあくまで内示であり、履歴書や職務経歴書に記載する義務はない。
経理マンとしての実務経験、簿記資格、さらにはマネジメント経験と好条件だ。

複数応募していた転職サイトのエージェントからも電話面談をいただきスムーズに転職活動はスタートした。

転職活動から内定まではどれくらい?

1ヶ月で最初の内定をもらい、他にも2社内定をもらった。

テレワーク中に面接をし、最終面接は上手く時差出勤を利用して内定をもらうことができた。
現職も大切だが、将来を考えて転職活動を最優先にした上でスケジュール調整すること。

ちなみに、最終面接時には既に降格していたが当然問われることはなかった。
わざわざ自ら降格した事実を告げることはないだろう。

降格したことは転職先にバレる?職歴詐称になる?

少なくとも私はバレなかった。

もしバレたとしたら、転職活動をしていていずれ退職することを伝えていたのでその期間役職を外れていたと言えば良い。
基本的にバレることはないと思うが、前職調査などがあればバレるかもしれないが…

【結論】降格内示が出たら、降格前に転職活動することが吉!

エントリーや一次面接を降格前のポジションで進めておくことが大切。

最終面接や内定時には降格しているかもしれないが、問題ない。
自分にとって少しでも良い条件で転職することが大切だ。
ちなみにこれは経理職に限ったことではない。
というか、降格内示後すぐに転職して年収アップの裏技、データがないだけで多分皆やっていると思う。
多分だけど…

私にとって降格内示は忘れもしない最悪なニュースだったが、あの時に気持ちを切り替えて転職活動して良かった。
年収アップだけではなく、今ではやりがいのある仕事ができている上、残業時間も減った。
降格はピンチではなくチャンスなのかもしれない。

降格内示が出たら。絶望せずに転職すべきか否かを丸一日考えてみよう。
そして、すぐに行動することをオススメする。
(ライター:匿名希望)