経営企画Q&A

未経験で経営企画で働きたい人へ。7つのルート【転職、異動、資格】

BATICは経営企画実務で役立つ?簿記1級よりBATICを選んで良かったこと

経営企画職を希望しています。
私は経営企画は未経験で、営業・総務の経験しかない30代男性です。
転職、異動と手段は選びません。
どうにか未経験で経営企画で働くことはできないでしょうか。
アドバイスお願いいたします。
(匿名希望:30代サービス業総務男性)

経営企画として会社経営に携わりたいという向上心を持つ人へ。
どんなに志望しても、経営企画で働くのは狭き門である。

経験者が優遇される中途採用市場では未経験者採用は厳しいし…
異動で経営企画を目指すのもハードルが高い。
資格を取れば必ず経営企画で働けるわけでもない。

そんな厳しい道とわかっていても、
それでも未経験で経営企画で働きたい人に現役経営企画職の当サイトライターが7つのルートを提案する。

経営企画への最短ルート!転職のテクニック

未経験者でも採用してくれる企業を探し、転職するのが最短ルートだ。

ただし、未経験者で経営企画に転職するのは極めて難しく、面接前に門前払いとなるケースが多い。
特に待遇の良い有名企業や大企業は難しく、ここは残念だが諦めたほうが良い。
経営企画で働くからには年収アップしたいと考える人が多いだろうが、まずは未経験者でも転職に応じてくれる企業に何とか入り込みスキルと経験を磨き、次の転職で経営企画経験者として年収アップするほうが効率が良い。

それでは、未経験者が経営企画に転職する方法を紹介する。

【1】経理や財務に異動して3年実務経験を積んで転職

未経験でも経営企画で中途採用をしてくれる唯一の職種が経理・財務だ。

経理や財務の実務経験があれば、経営企画でも割と即戦力と見なされやすいのが現実だ。
経営企画よりは異動難易度が低いので、まずは経理や財務に異動を目指すのは一つの手だ。

【2】プロジェクトで採算管理の経験を積んで転職

社内のプロジェクトの採算管理経験も経営企画に役立つ。

中途採用市場におけるキャリアとは部署経験だけではない。
プロジェクトに携わった経験もキャリアとして評価される。

基本的にプロジェクトは採算管理と密接な関係がある。
ひとつの目的達成に向けて計画立案、実行、管理、修正を繰り返す。
経営企画に必要なスキルが身につく。
当然にして経営層の注目も高いのがプロジェクトだ。

しっかりとプロジェクトで成果を出し、経営企画で役立つスキル・経験を身につけて転職は狙える。

ライバル多く狭き門!経営企画に異動テクニック

経営企画への異動は簡単ではないが、異動後には大きなメリットがある。

社内異動なので、未経験者としてしっかり育成してくれることが多い。
中途採用であれば即戦力を期待されるので、ここは大きなメリットだ。
そしてもうひとつのメリットは、経営企画業務は未経験者でも会社のことは理解している。会社のビジネスモデル、全社共通のシステムやルール、歴史…社内の人脈があるのも大きい。
これが中途採用であれば全てイチから勉強し直さなくてはならない。

それでは、未経験者で経営企画に異動する方法を記す。

【3】経営企画の社内公募にチャレンジ

タイミングが合えば、最大のチャンスになるのが社内公募だ。

これは経営企画職未経験者ということを前提で、他部署から向上心、スキルを持った人材を求めているまたとないチャンスである。
ただし、経営企画に異動希望の人は社内に一定数いるだろう。有能かはさて置き、経営企画異動希望者は向上心は高い。

決してモチベーションで負けてはいけない。社内公募チャレンジするなら、「絶対に経営企画で働きたい」という強い思いがなくては通らない。

日頃から会社の経営数字、競合他社の情報などに敏感になっておくと良い。
社内公募は中途採用と違い、これまでに社内で残してきた経歴や評判を基に異動の可否判断をされる。

【4】粘り勝ち!経営企画の異動希望を出し続ける

粘り強く異動希望を出すことで、強い思いをアピールすることができる。

経営企画の仕事は難しく、ハイスキルが要求されるが、個人的には誰にでもできる仕事であると考えている。
当然、努力は必要である。そしてその努力ができる人間は、意欲のある人間である。

いくら優秀であっても、経営企画に異動したくないと考えている人間を異動させても成長は遅い。
会社としても意欲のある人間に経営企画を任せたいと考えるのは当然だ。
とにかく異動希望を出し続けよう。

【5】社内ネットワークを利用して異動を狙う

経営企画で働く社員と仲良くなり、異動する方法もある。上手く行けば最も賢明な方法だ。

まずは周囲の仲の良い社員に経営企画異動希望ということを口に出しておくと良い。そのうち、経営企画社員と仲良くなるキッカケを貰えるかもしれない。
社内の飲み会やイベントは積極的に参加すると良い。

経営企画社員に異動希望を伝えれば、今経営企画がどんな課題を持って仕事しているか、どんな人材を欲しているかなど重要な情報を得ることができる。
さらには、人事権のある経営企画管理職に話を通してくれるかもしれない。

このパターンで未経験者が経営企画に異動した人を何人か知っている。
社内公募とは違ってライバルがいないので、賢明な方法と言える。

努力で勝ち取る!経営企画に役立つ資格取得!

さいごに、資格取得によって未経験のギャップを埋めて経営企画への転職・異動を狙うテクニックを紹介する。

経営企画は資格がなくてもできる仕事だが、しっかりと勉強して知識を得れば有利になることは間違いない。
未経験者が資格だけで確実に経営企画で働ける訳ではないが、チャンスはつかめる。
向上心の高さも経営企画には必要な要素である。

【6】働きながらMBAを取得して経営企画へ

難しく思えるMBAだが、投資と忍耐力さえあれば誰でも取れる(MBA取得者のイチ意見)。

ちょっと言い過ぎたのは申し訳ない(笑)
MBAは向上心の高い社会人に人気だ。
経営学の知識が身につくので、経営企画の仕事に必要な知識が得られる上、箔がつくことも間違いない。

お金はかかるが、将来の年収アップを考えれば先行投資である。
ただし時間の面でも負担はあり、平日の仕事後や土日のどちらかはMBAの勉強に費やすこととなる。
家庭持ちであれば家族の理解も必要だ。

そして、MBAでは優秀な人材とのネットワークも広がるので有益な情報が身につく上、ビジネススキルも高まる。
未経験で経営企画の仕事に就きたい人にはオススメだ。

【7】中小企業診断士になり、ネットワーク

MBAよりコスパ良く経営知識が得られる難関国家資格だ。

もちろんカンタンではないが、努力次第で合格できる。
経営企画でも持っている人は少ない貴重な資格だ。

ちなみにライターの友人(法人営業職)は中小企業診断士に合格し、
中小企業診断士勉強会で知り合った知人のツテで未経験から経営企画職に転職した。
こういった資格ネットワークから生まれるチャンスも少なからずあるのだ。

【まとめ】未経験でも諦めずに経営企画にチャレンジできる!

狭き門である経営企画も、チャンスをつかむルートは確実に存在する。
すべてライターの知人が実際に未経験から経営企画で働くことになったルートだ。
当記事を振り返ると以下のとおりだ。

・財務経理で実務経験を積んで転職
・プロジェクト経験を活かして転職
・経営企画の社内公募にチャレンジ
・経営企画の異動希望を出し続ける
・社内ネットワークを利用して異動
・働きながらMBAにチャレンジ
・中小企業診断士にチャレンジ

誰もが最初は未経験。畑違いでも経営企画で働くことは可能だ。
資格や経験がマストな医者やパイロットとはワケが違う。
経営企画はやりがいある面白い仕事だ。未経験でも諦めずに是非ともチャレンジしてほしい。
(ライター:Nakanishi Hajime)