中小企業診断士コラム

【体験談】経理から中小企業診断士へ。資格取得で広がったキャリアの可能性

【体験談】経理から中小企業診断士へ。資格取得で広がったキャリアの可能性

「このまま経理を続けて、キャリアは本当に広がるのだろうか…?」

30代半ば、私はそんな漠然とした不安を抱えていました。
決算はこなせる、税務も一通りできる。だけど、経理の仕事は「過去の数字をまとめる作業」ばかりで、この先のキャリアが見えなくなっていたのです。

そこで挑戦したのが、中小企業診断士という難関資格。
結果として、私のキャリアは大きく広がりました。
この記事では、実体験をもとに「経理→中小企業診断士」で気づいたリアルを解説します。

経理から中小企業診断士を目指した理由(体験談)

私が診断士の勉強を始めた一番の理由は、「経理だけだと守備範囲が狭い」と強く感じ始めたからでした。

経営企画の求人を見ると、

  • 経営戦略
  • 事業分析
  • 財務モデリング
  • 事業計画策定

こうした“攻めのスキル”が求められていて、経理のスキルだけでは足りないことを痛感。

そんな時に出会ったのが中小企業診断士でした。

  • 財務会計だけでなく、戦略・マーケ・人事・ITまで体系的に学べる
  • 将来独立もできる国家資格
  • 経営企画・管理職への転職で有利に働く

「これなら経理以外のキャリアも広がる」と確信し、受験を決意しました。

中小企業診断士の学習が“経理目線”だとめちゃくちゃ理解しやすかった

視点として意外かもしれませんが、経理出身者は中小企業診断士と相性が良い資格です。

理由はシンプルで、
1次試験の「財務会計」がほぼアドバンテージだからです。
特に経理実務が役立ったポイントを紹介します。

・キャッシュフロー計算書(経理経験者は読み慣れている)
・原価計算は実務に近い
・B/S, P/Lの構造理解がすでにできている
・中小企業の資金繰り改善は実務の延長線

そのため、私は財務会計は経理実務知識を活かしてほぼ独学で突破できました。

むしろ苦労したのは、企業経営理論(マーケ・戦略)や運営管理(生産管理)の莫大な知識のインプット量。
でも、経理の思考力(数字を整理する力)が武器になり、効率よく学習できました。

資格取得後、経理の仕事が「数字の先の経営」が見えるように変わった

中小企業診断士の勉強をすると、経理の業務に対する視点が明らかに変わります。
具体的には…

「数字の意味」が深く理解できるようになる

以前は「売上が上がった・下がった」程度の分析でしたが、診断士的な思考が入ると——

  • この売上を牽引している顧客は誰か?
  • 市場トレンドと競合の動きは?
  • コスト構造は適切か?
  • このKPIは戦略に合っているか?
  • この投資は回収が見込めるか?
  • 取引先は資金の安全性はあるか?

という“経営目線”で数字を見るようになります。

経営陣への説明が圧倒的にうまくなる

診断士の勉強は「ロジカルに要点を説明する訓練」に近いので、
経営会議での発言力が大きく向上します。

実際、私も中小企業診断士取得後に「経営企画に異動しないか?」
と経営企画の管理職から声をかけられました。

診断士で広がったキャリアの可能性(体験談ベース)

中小企業診断士を取ってから、キャリアの幅は一気に広がりました。

経営企画ポジションへの転職が現実的になった

未経験経営企画はハードルが高いですが、
中小企業診断士があると「経営知識を体系的に学んだ人」と認識され、
書類通過率が目に見えて上がります。

私自身も、面接で「財務視点で戦略が語れる」「B/S思考で課題の本質に触れられる」
と評価されました。

社内で管理職への昇進スピードが上がる

上司から「数字が分かるだけでなく、事業理解が深い」と評価され、昇格が早まりました。

副業で企業診断の仕事ができる

中小企業診断士は副業がしやすい資格です。

  • 補助金支援
  • 事業計画策定
  • 財務分析
  • 経営相談

といった業務が受けられます。
決して簡単ではありませんが、経理の副業単価より圧倒的に高く、月5万円〜20万円の収入になることも。

将来の「独立」という選択肢が現実になる

中小企業診断士事務所を立ち上げる人もいます。また経営コンサルタントとして独立するパターンもあります。
「40代以降のキャリアの保険になる」というのも大きな魅力でした。

中小企業診断士の学習スケジュール(経理出身者のリアル)

診断士試験は「働きながら勉強するのが当たり前」なので、スケジュール管理が超重要です。
ここでは、私が実際に1年で合格を目指した際のスケジュール感を紹介します(実話ベース)。

【1〜3ヶ月】インプット期間

まずは7科目の全体像を把握する時期。
平日は1〜1.5時間、休日は3〜4時間ほど勉強を確保しました。
ポイントは、「完璧を求めない。まずは全科目をざっくり回す。」
こと。

経理出身なので「財務会計」はほぼ不要。その分、企業経営理論・運営管理に時間を使いました。

【4〜6ヶ月】過去問にひたすら着手

中小企業診断士は「過去問ゲー」とよく言われます。
7科目×10年を3周すると、問題の癖がつかめてきます。

私の場合は、以下のようにわけて勉強しました。

  • 平日:過去問1〜2科目
  • 土日:苦手科目の講義視聴+過去問追い込み

財務会計はすでに9割取れる状態だったので、マーケ系に全振りしました。

【7〜9ヶ月】模試・弱点補強

模試は絶対受けるべきです。自分の弱点が明確になる最強ツール。
ここで私は「運営管理の生産管理」「経営法務の知財部分」が壊滅的に弱いと判明し、重点的に補強しました。

【10〜12ヶ月】2次試験対策(文章・ロジックの訓練)

ここが最大の山場。
経理出身者は文章構成やロジカルライティングが苦手なことが多いのです。

私は毎日1事例を解き、「与件文の根拠を絶対に書く」ルールを徹底しました。

さらに、経営企画志望だったので「財務面から語れる筋の通った提案」を意識して文章を書くようにすると、回答の質が劇的に変わりました。

経理出身者におすすめの教材・スクール【実際に使って良かったもの】

診断士は教材が多すぎて迷いがち。
そこで、実際に使ってよかった“本当に役立った教材だけ”を紹介します。

スタディング(働きながらサクサク進めたい人向け)

  • スキマ時間で動画学習ができる
  • スマホだけで過去問演習できる
  • コスパが良く、最初の1周に最適

特に経理出身者は「財務会計を深掘りする必要がない」ため、
スタディングの短めの講義が相性抜群でした。

TAC過去問(これだけは絶対に外せない)

診断士受験生の8割が使う王道。
理由はシンプルで、「解説が圧倒的にわかりやすい」 から。

特に企業経営理論・運営管理・法務の解説は神レベル。

二次試験は「ふぞろいな合格答案」一択

2次試験は書き方の癖を掴む試験なので、合格者の再現答案、
得点開示の傾向が詰まったふぞろいは絶対必須。

私はふぞろいで「どの表現が加点されるのか」を徹底的に研究し、
文章の型を頭に叩き込みました。

オンライン添削サービス(文章力UPに最強)

正直、これが合格の決め手でした。

  • 文章の構造
  • キーワードの入れ方
  • 因果ロジック

細かく添削してくれるため、2次の点数が一気に安定しました。
特に経理出身者は数字は強いけど文章力が弱い傾向があるため、
ここは強くおすすめします。

【まとめ】経理×中小企業診断士はキャリアの選択肢を爆発的に広げる

中小企業診断士は間違いなく簡単な資格ではありません。
でも経理出身者にとっては強力な武器になります。

  • 経営企画へキャリアチェンジが可能になる
  • 経理の仕事の“視界”が広がる
  • 昇進しやすくなる
  • 副業や独立が視野に入る

経理のキャリアに不安を感じているなら、
中小企業診断士は“未来の選択肢を増やす投資”として大きな意味があります。