こんにちは、元経理管理職の木下(仮名)です。 今回は、私が実際に見てきた「3月だけ別人格になる経理マン」の実話をお届けします。
決算期は、普段は穏やかな経理メンバーが豹変する季節。 理由はもちろん……残業代。
この記事では、そんな“3月限定モード”の実態を笑いながら紹介します。
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普段は定時帰りなのに、3月だけ急にキーボードの音がうるさい
普段は17:45にはコートを着て席を立つAさん。 そんなAさん、3月になると突然「仕事できる人のタイピング音」になります。
カタタタタタタッ!!!
どう考えても書類整理なのに、なぜか全力でタイピングしている。 周りからは密かに「音だけ決算期」と呼ばれていました。
急に「自分がやりますよ」と仕事を奪いにくる
2月までなら「それはBさんの担当ですよね?」と言っていたのに、 3月に入った瞬間、急に天使のような笑顔でこう言います。
「いいですよ、私がやりますから!」
……いや、いつもそんな人じゃなかったよね? むしろ業務量のバランスにうるさかったよね?
人は残業代が関わると、ここまで優しくなれるのかと驚かされます。
“残業がなくなりそうな気配”を察知すると焦る
決算作業が順調に進み、残業が減りそうになると、 Aさんはなぜかソワソワし始めます。
「この資料、今やる必要あります?」 「チェック項目もう少し丁寧に見たほうが…」
明らかに“時間を使いにいってる”。 逆に効率悪くなってない? って瞬間が多々あります。
上司に「今日も残ります?」と聞いてくる唯一の時期
普段は聞いてこないのに、3月だけは必ず言ってきます。
「今日、残ります?」
上司が「今日は帰るよ」と言うと、あからさまにテンションが下がる。 逆に「今日はちょっと遅くなる」と言うと、急に笑顔になる。
人間ってこんなに正直だったっけ?
なぜ彼らは“3月だけ別人格”になるのか
すべての理由は「年度末の残業代だけで10万円以上変わる人がいる」から。
経理の繁忙期は本当に激務で、 「残業代があるから頑張れる」 という人が一定数いるのは事実。
そして彼らにとって3月は、 “一年に一度のボーナスチャンス”なのです。
経理管理職としては複雑…でもちょっと笑える
管理職の立場としては、 残業をしないように計画を組むべきなんだけど、 3月になると「今年も始まったな…」とちょっと笑ってしまう。
本人たちは真剣なんだけど、 3月限定で人格が変わるのは、もはや風物詩。
ちなみにAさんは、4月になるとまた定時ダッシュに戻ります。
「年度末は過ぎましたので」 とキッパリ言って、速攻で帰ります。嘘みたいに。
まとめ:経理の3月はある意味“人間観察の楽園”
決算の忙しさは確かに大変ですが、 人の行動がここまで露骨に変わる業務もなかなかありません。
残業代を獲得するために別人格になる経理マンは、 決して悪い人ではなく、 むしろ「一生懸命すぎる」タイプなのかもしれません。
あなたの職場にも、 3月だけ突然キーボードが早くなる人、いませんか?

