経理コラム

経理職におすすめの稼げる副業5選(スキルを活かす働き方)

経理職におすすめの稼げる副業5選(スキルを活かす働き方)

近年、副業解禁の流れが広がり、経理職として働きながら新たな収入源を持つ人が増えています。特に経理のスキルは数字や会計に直結するため、副業としても需要が高いのが特徴です。
本記事では、経理職におすすめの副業5選を紹介し、それぞれのメリットや注意点も解説します。

1. 確定申告や記帳代行(フリーランス向けサービス)

経理職にとって最も親和性が高い副業が「記帳代行」や「確定申告サポート」です。 クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)が普及し、個人事業主やフリーランスからのニーズは急増しています。

・簿記・会計のスキルをそのまま活かせる
・時間や場所を選ばず取り組める
・リピート案件になりやすい

・税理士法の制約に注意(税務代理は税理士資格が必要)
・個人事業主契約の形をとるのが一般的

短時間でも自分のペースで副業ができるので本業のテレワークの日の昼休みにも短時間作業ができるのもおすすめポイント。
本業のスキルアップにも繋がります。

2. 経理系オンライン講師(簿記・会計スキルの指導)

簿記や会計の知識を活かし、オンラインスクールやYouTube、Udemyなどで講師として活動するのも有効です。特に「日商簿記3級・2級対策」や「会計初心者向け講座」は安定したニーズがあります。

・スキルを体系化して伝えることで、自分の理解も深まる
・副業から本業級に育つ可能性あり
・コンテンツ販売で不労所得的な収入も期待できる
・プレゼンテーションスキルが高まる

・集客の工夫が必要
・教材作成に時間がかかる
・人に教えるという責任感がある

経理の経験を活かした非常にやりがいのある副業だと思います。
人前で話すことや人に教えることが得意な人や、スキルを上げたい人にもおすすめです。
転職時にアピールポイントになる経歴にもなり得ます。

3. 経理・会計に関するライティング(記事執筆)

経理経験を活かして、経営・会計・税務関連のWeb記事やコラムを執筆する仕事も人気です。クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズなど)では「会計記事執筆」案件が多数あります。

・経理経験を文章化できる
・リモートワーク中心で柔軟に働ける
・専門性が高いため単価も比較的高め

・文章力やSEO知識が必要になることもある
・納期管理に追われる可能性あり

特に自身の体験を活かした記事はオリジナリティがある為、唯一無二の作品となります。
テレワークの昼休憩時にも副業できるのもおすすめポイントです。

4. 中小企業向けのバックオフィス支援(副業コンサル)

中小企業やスタートアップでは「経理担当がいない」「決算業務を外注したい」というニーズが多くあります。そこで、副業でバックオフィス支援を行うのも一つの選択肢です。

・本業での経験を即活用できる
・経営者と近い立場で仕事ができるため学びが多い
・副業から正社員や業務委託に発展する可能性もある

・守秘義務の徹底が必要
・作業範囲が広がりやすいため、契約内容を明確にしておくことが重要

自身の経理スキルや経験に自信がある人にもおすすめの副業です。
他社の経理を学ぶことで本業にも活かせる可能性があります。
それなりに作業時間がかかる為、本業であまり残業時間が少ない人におすすめです。

5. 投資・資産運用(会計知識を活かした副収入)

副業の中でも異色ですが、経理の「数字に強い」という特性を活かせるのが投資です。株式投資、不動産投資、投資信託などは「会計リテラシー」を持つ人ほど有利に進めやすい傾向があります。

・長期的に大きな資産形成が可能
・会計知識が投資判断に役立つ
・本業と直接バッティングしにくい

・元本割れのリスクがある
・学び続ける姿勢が必要
・没頭しすぎて損失が広がらないように注意

せっかく本業で得た金融知識があるなら、投資・資産運用をしない手はありません。
もちろんリスクはありますが、本業で稼いだお金をうまく利用して資産を増やすことができます。

経理職が副業を始めるステップ

副業を始めたいけれど「どこから手をつければ良いのかわからない」という人も多いはずです。経理職として安心して副業をスタートするために、以下のステップを意識してみましょう。

  1. 自己分析を行う
    「自分はどんなスキルを副業で活かしたいのか?」を明確にします。簿記、会計処理、資料作成、数値分析など、強みを書き出すことから始めましょう。
  2. 小さく試す
    いきなり大きな案件を受けるのではなく、クラウドソーシングや知人の紹介で小規模案件からスタートするのがおすすめです。
  3. 本業とのバランスを取る
    副業はあくまで「サブ」。本業に支障が出ない範囲で取り組むのが鉄則です。平日の夜や休日の一部を活用し、無理のないペースを守りましょう。また、テレワークもうまく活用しながら副業すると良いでしょう。
  4. 収入管理をする
    副業収入は確定申告が必要になる場合があります。帳簿をしっかりつけて、経理スキルを自分の副業に活かしましょう。

経理の副業で失敗しないコツ

副業は魅力的ですが、取り組み方を誤ると「本業に支障が出る」「収入が思ったより増えない」という失敗につながります。期待しすぎてはいけません。避けるべき落とし穴をまとめました。

  • 契約内容を必ず確認する
    業務範囲・納期・報酬・秘密保持などを契約で明確にしておくことが重要です。口約束で仕事を受けるのは避けましょう。
  • 安すぎる案件は避ける
    最初は実績作りのために安価でも良いですが、長期的には自分のスキルに見合った単価を意識することが大切です。
  • 副業禁止規定の確認
    会社によっては副業を禁止しているケースもあります。就業規則を確認し、トラブルを避けることが必要です。
  • 健康と時間を犠牲にしない
    睡眠を削ってまで副業を続けると、本業でのパフォーマンスが落ちてしまいます。無理のないペースで継続することを優先しましょう。特に経理職は決算期などは激務になりやすいので、本業も副業も頑張りすぎることで健康を害さないように注意しましょう。

副業禁止でもできる稼ぎ方

会社の就業規則で副業が禁止されている場合でも、工夫次第で収入を増やす方法は存在します。経理職の知識を活かしつつ、グレーにならないよう注意しながら取り組むのがポイントです。

  • 資格取得による手当アップ
    簿記1級やUSCPA、公認会計士試験の一部合格など、会社によっては資格手当が支給されるケースがあります。経理の本業に直結する知識も得られるので一石二鳥です。
  • ポイント活動やアンケート調査
    現金化可能なポイントサイトやアンケートモニターは、就業規則で問題視されにくい副収入の方法です。小遣い程度ですが、在宅で気軽に始められます。
  • 社内異動やプロジェクト参加で収入増
    本業内で責任あるポジションや特別手当のつく業務に携わるのも「副業に代わる稼ぎ方」です。経営企画や新規プロジェクトに関わるとスキルアップと収入増が同時に期待できます。
  • 投資や資産運用
    先述もしましたが、株式投資や投資信託、不動産投資は「副業」ではなく「資産運用」に分類されるため、多くの会社では禁止対象になりません。経理職の数値管理力は投資においても有利に働きます。

このように、副業禁止の会社であっても「合法的に収入を増やす手段」は複数存在します。本業とのバランスを取りながら、自分に合った方法を模索してみましょう。

まとめ:経理職の副業は「堅実に続けられる仕事」を選ぼう

経理職におすすめの副業は、記帳代行・講師業・ライティング・バックオフィス支援・投資と幅広く存在します。 しかし、副業は「やる気が続くか」「本業との両立ができるか」が成功のカギです。

小さな一歩から始めて、徐々に実績を積み上げ、自分に合った副業スタイルを見つけていきましょう。