激務傾向にある経理職。決して無理して仕事を増やしている訳ではありません。
最低限やるべき仕事をこなしているだけなのに経理に残業や休日出勤は付き物。
特に決算期の経理は激務となります。
「最低限やるべきことしかやってないのに、働き方改革なんて…」
これ以上どうやって残業を削減すれば良いんだとお悩みの経理担当者は多いはずです。
それでも時代の流れ的には働き方改革アイデアを出し、残業削減という結果を出さなくてはなりません。
特に経理部長、経理課長などチームをまとめる管理職にとっては評価に密接する急務となります。
当記事では経理職における働き方改革アイデアをまとめます。是非参考にしてみてください。
Contents
働き方革命は気持ちから!メンタル編アイデア
このご時世、残業を強制させない風土ができているとはいえ、やはり先輩や上司を差し置いて帰るのが気まずいと感じるのは普通のことです。
日々忙しい経理にはダラダラ残業はあまりないかと思いますが、わずかでも絞り出していせれば残業削減チャンスはあります。
全社員に「残業は悪。残業は仕事ができない人がやることだ。」ということを浸透させなくてはなりません。
まずはメンタル面での経理働き方改革アイデアをご紹介します。
トップダウンで残業削減を訴求すること!
まずは、経理部長などの経理部門のトップから残業削減を言い続けましょう。
当然、影響力は強い為に経理メンバーも残業削減への意識が高まるでしょう。
経理部長と経理メンバーの業務には違いが生じる為、反発の声もあるでしょう。
それでも、経理部長は言い続けることが大切です。
まずは経理メンバーのメンタル改革をすることから働き方改革がはじまります。
直接的に残業削減になるアイデアではありませんが、閑散期のだらだら残業は減ってくるでしょう。
帰宅時間目標宣言をしよう!
経理部の朝礼時に本日の帰宅目標時間を宣言しましょう。
もちろん、経理の業務にトラブルは付き物。
どんなに頑張っても思うように仕事が終わらず残業になることもあるでしょう。
それでも、朝礼時に帰宅目標を設定することでダラダラ残業はなくなる上に経理部メンバー全体に残業をしない文化が出来上がります。
もし朝礼をやっていないようなら毎朝5分の朝礼を実施しましょう。
朝礼の内容は報告・共有・個人の業務スケジュールでOKです。そして、帰宅目標時間を宣言しましょう。
「休めたら休む」はNG!休暇宣言をしよう!
休暇申請をしているにも関わらず、「仕事が終わっていないからやっぱり出勤する」とか「打合せだけ顔出す」はNG。
一度休暇申請したら何が何でも休む。
そして周囲の経理メンバーは休暇取得をサポートしなければなりません。
休んだら絶対に仕事が回らない?
その人にしかできない仕事だから休めない?
そんなはずはありません。
もし本当にそうだとしたら経理部全体の体制の問題です。
属人的な仕事はなくし、二人体制での業務遂行を基本としましょう。
さらにジョブローテーションをしていくことで休みが取れる体制づくりをしなくてはなりません。
次は経理の体制づくり!働き方革命への仕組み編
残業削減へのメンタルが整ったら、具体的な体制づくりをしなくては効果は出ません。
経理部全体で考えたい体制づくりの働き方革命アイデアをご紹介。
残業削減リーダー制度でボトムアップで働き方改革
ありがちなのが「残業削減しましょう」とだけ謳って放置する上司。
これだけでは残業はなかなか削減できません。
非管理職の中で残業削減リーダーを決めると効果的です。
何故なら管理職は残業代がつかない為、残業削減というものに対して非管理職とは考え方が対立しやすいからです。
トップダウンで残業削減を訴求するのも大切ですが、ボトムアップで残業削減を訴求することも大切です。
残業削減リーダーを中心に月に一度は残業削減ミーティングを開催。
このミーティングでは役職や役割に関わらず自由に発言できるブレインストーミング方式を採用すること。
具体的な残業削減策が生まれなかったとしても、「どうやったら残業削減できるか」を月に1回考える機会を与えることで、経理メンバー全体が残業を減らすムードが出来上がるでしょう。
残業時間を評価に反映!
社員がモチベーション高く取り組む為には評価に反映させること。
具体的な手順は以下のとおり。
・日々の業務を棚卸しし、必要時間を記入してもらう。
・月間残業時間目標を設定。
・実際にかかった時間を記入。
・必要時間との差異理由を記入。(超過した場合も短縮できた場合も)
・2週間経過後、3週間経過後に実現可能な目標時間再設定。
・残業時間が目標より短縮できた場合は評価に反映。
・残業時間がオーバーした場合は理由を明確化。
・解決策を部全体でミーティング(ブレインストーミング)。
ただし、一概に残業時間が少ないことだけを評価対象にしてはいけません。
目標達成したことは評価すべきですが、オーバーした場合に責め立ててはいけません。
残業削減に向けて対策を講じたことを評価しましょう。
あまりに「残業してはいけない!残業はマイナス評価!」としてしまうとこんなデメリットがあります。
・社員が進んで仕事をしなくなる。
・時間のかかる面倒な仕事には手を出さなくなる。
・仕事のスピードは上がる反面、精度が落ちる。
・仕事量の多い社員が不平を感じる。
・持ち帰り仕事をする社員が出てくる。
あくまでもこの制度は「生産時間あたりの業務量」を評価に反映するものです。
当日フレックスタイム制
割とスタンダード化しつつあるフレックスタイム制度。
フレックスタイム制は仕事のスケジュールやプライベートの予定に合わせて自由に出勤時間を決めることのできる制度です。(もはや説明不要?)
とはいえ、現実は自由にフレックスタイム制を使える雰囲気でない会社も多いのではないでしょうか。
事前に申告してからでないと使えないケースも多く、少なくとも前日までに直属の上司に許可を取って早出・早帰りということも。
営業マンなら取引先とのアポの時間に合わせて早出・早帰りするフレックスタイムの使い方は申請しやすいです。しかし、経理の場合は外出自体が少ない為、よりフレックス申請しにくいのがリアルです。
決算期や月末月初には嫌でも残業になる経理マン。そこで、当日フレックスタイム制がオススメです。
「今日は区切りが良いので定時の30分前だけど帰ります!」
閑散期である月中は自分の仕事の進捗次第で定時前であっても定時を待たずにフレックス帰りしても支障はないはずです。
当日フレックスを使うことで残業時間削減にもなる上、帰宅ラッシュを避けることもできます。
週休3日制もオッケー?勤務形態の多様化
正社員の勤務形態は「1日8時間労働、週休2日制」とするのはもう古いです。
この従来型の勤務形態を好む人もいれば、1日10時間労働、週休3日制を好む人もいます。
(実は総労働時間は同じ週40時間です)
勤務日は集中して業務を片付け、3連休で旅行したい人もいるでしょうし、飛石連休を取りたい人もいるでしょう。
ワークライフバランスの考え方の多様化を認識し、社員に合った勤務形態を設定する働き方改革アイデアです。
経理の場合は決算期には元々1日10時間以上の勤務になることも多いはず。
これを残業と捉えず、1日10時間の通常勤務時間と捉えて週休3日にするのも良いでしょう。
音楽聴いても良し!?業務集中DAY設定!
経理は数字を扱う仕事であり、ミスが許されません。
本来であればひとりで集中して業務に打ち込みたいところですが、現実的には電話対応や他部署からの問い合わせでなかなか予定どおりに作業が進まない…
なんて経理あるあるですよね。
月に1日は交代制で業務集中DAYを設けて問い合わせや電話対応を受け付けないようにしましょう。
業務集中DAYは誰とも話さないことが前提なので、イヤホンで音楽を聴きながら仕事をするのも良しとしましょう。
■業務集中DAYルール
・可能なら土日に設定(平日振替休日)
・平日の場合は問い合わせは他経理メンバーが受けるようにフォロー
・電話対応は勿論、メール対応も行わない
・執務場所は自由設定(自宅、カフェ、サテライトオフィスの利用も考慮)
・音楽を聴きながらの執務も許容
・仕事の成果については必ず報告
ひたすら業務に集中できれば仕事の精度もスピードも間違いなく向上します。
経理メンバー全員が中途半端に手を止められるより、問い合わせ対応メンバーと業務集中メンバーを切り分けるほうが効率的です。
経理メンバー全体での残業削減に繋がります。
年に1度の大型連休!
経理あるあるですが、世間の大型連休にまとまった休みを取りにくい状況が生まれます。
年末年始休暇、ゴールデンウィーク、シルバーウィーク…
これらは月末月初の決算と重なる為、経理は休日出勤を強いられます。
世間が大型連休で浮かれている中、経理は繁忙期。
その分、経理は閑散期で大型連休を取れるようにしましょう。
もちろん、経理メンバー全員が休めば会社経営はストップします。取引先への支払も止まります。交代で大型連休を取得できる体制をつくりましょう。
その為には、属人的業務をなくして誰かが休んでも困らない体制にすることは必須です。
具体的には、以下のことが求められます。
・ジョブローテーションによる2人体制業務
・マニュアル化促進
・トラブル対応方法をまとめておく
・余裕を持ったスケジューリング(経理部全体)
経理の仕事の根本としては余裕のあるスケジューリングは必須です。
せっかく大型連休取得予定にしても直前にトラブル発生したり、他の経理メンバーが病欠しても耐えられる余裕が必要です。
忙しい経理だから大型連休なんて無理!
と考えず、交代で連休が取れるような体制をつくることは大きな働き方改革アイデアです。
時間を区切ってチャイムを鳴らす
ダラダラ残業しない為には時間に対する意識を強めることです。
節目の時間でチャイムを鳴らすことは効果的です。
たとえば、始業時刻・昼休憩開始時刻・定時1時間前、30分前、定時刻、定時刻終了後は30分おきに鳴らすことが効果的です。
こんな気持ちで残業削減に取り掛かることができます。
ちなみに、チャイムでなくても経理メンバーの誰かのスマホのアラームでも十分です。
どうやったら経理の仕事は減る?業務削減アイデア編
残業削減や休暇取得を積極的に支援する体制づくりができても、仕事が減らなければ本末転倒。
膨大な経理の仕事を減らしていかなければ残業は減らないし休みも取れません。
「これ以上仕事を減らすなんてできない…」と諦めずに、規定概念に捉われず改革を起こしましょう。
経理の業務削減アイデアをご紹介します。
支払日を減らして業務削減
支払サイクルの設定は会社の自由です。
支払日を月に1回にすることも可能です。
基本的に支払日は、受取側の要求に沿って支払します。
たとえば、先方の発行する請求書に下記のような印字があります。
「当請求書発行から1週間以内にお振込をお願いします。」
こんな無理な支払要求をしてくる取引先には、こちらの経理ルールの支払日に合わせてもらうようお願いしましょう。
そもそも、タイトな期間で支払要求してくる取引先との取引を打ち切ることも必要です。
支払日が減ることで、経理処理をまとめることができ残業削減に繋がります。
これぞ改革!?取引先を制限する
そもそも取引先の数が多ければ経理業務は膨大になります。
営業マンやバイヤーは、「少しでも安くしてくれる取引先を見つけよう!」と努力します。
しかし、管理コストを考えた上でも利益に繋がっているでしょうか。
見せかけの原価を抑えるだけで、経理や法務など本社部門の残業増加に繋がっている可能性もあります。
理想は取引先を制限し、大量発注する分値引をしてもらうことです。
大企業ならスケールメリットを使わない手はありません。
取引先を切ることはカンタンではありませんが、むやみに増やさないように体制を整えることは経理マンにも求められます。
書類のスキャン化を進めていく!
経理のムダな残業を増やしている要因として、紙の書類の取り扱いです。
会計書類は保管義務がある為、紙自体をなくすことは残念ながら難しいです。
それでも、スキャン化を進めることで経理の残業削減につながる以下のようなメリットがあります。
・倉庫まで書類を見に行く手前が省ける。
・問い合わせ対応がスムーズになる。
・紙での保管が不要な書類は破棄できる。
・書類紛失や破損のリスクを防げる。
面倒なスキャン作業に経理の正社員が時間を取られて残業になってしまえば本末転倒です。
外注してしまうのが早いです。
コストも掛かる為、費用対効果を考えて取り入れてみても良いでしょう。
ネットバンキング活用で銀行への外出頻度を減らす
経理の仕事と切り離すことの出来ない銀行。
でも毎日のように銀行に出向く必要があるでしょうか。
待ち時間もバカにならない銀行への外出。
都心の銀行では給料日や月末では1時間以上待つことも。
これは残業時間増加に繋がっています。
可能な限りネットバンキングを活用して経理メンバーが銀行に行く機会を減らしましょう。
少額の費用振替はルールを決めて、無視!
9月に発生した10月分のわずか1,000円の前払金。
わざわざ10月費用に振替する必要があるでしょうか。
正しく仕訳を行うのは経理マンとして素晴らしいことですが、こうした積み重ねが残業に繋がっています。
もちろん、予算達成がギリギリのときは少額でも費用を抑えたいなどの事情も理解できますが。
会計の世界には重要性原則があります。
重要なものは正しく仕訳しないといけないですが、重要性の低いものは簡便化させて良いのです。
前払金、前受金、未払金、未収金、勘定科目振替…
手っ取り早いのは金額で振替するか否かのルールを決めることです。
重要性の原則に則り、少額は振替しないというルールは合理的です。
これが決算状況によっては振替したり、担当経理部員によって振替したりなどのバラつきがあることが最も良くないことです。
分析などは制限時間を決めること
経理の仕事には伝票処理のように終わりのあるものもあれば、財務諸表の分析・見通し作成のようにどんなに時間をかけても終わりのない仕事もあります。
前者はスピードアップが可能ですが、後者は精度を追求すればキリのない仕事です。
こういう仕事こそ、時間で区切りをつけましょう。
時間をかければより良い仕事ができるのは承知の上で、働き方改革をするには精度を下げてでも残業時間削減の為に妥協する勇気も必要です。
また、経験則でも分析業務などはダラダラと考えるよりは時間を区切り、翌日見直すと新たな考えが浮かんで結果的に良い資料を作れることもよくあります。
マニュアル作成によるジョブローテーション促進
日々の忙しいルーティン業務に終われてマニュアル作成が出来ていない経理部も多いと思います。
マニュアルを作らずに属人的に業務を理解しているだけでは人事異動での引継ぎや急な休み対応ができずに崩壊してしまいます。
カンタンにできる経理の単純業務こそマニュアルを作りましょう。
マニュアルを作ることで、単純業務はアルバイト、パート、派遣に委託することができます。これにより経理部正社員は単純業務に時間を割くことがなくなり、残業削減に繋がります。
マニュアルは完璧なものを作ろうとしてはかえって時間を無駄にするだけです。
パソコンを使った業務なら、画面ショットを残していくだけで十分です。
用意してあるマニュアルを見てアルバイト、パート、派遣が仕事を遂行できればオッケー。
できなければ補足事項を付け足していけばオッケーです。
定例ミーティングの廃止
経理は部内での進捗状況や情報の共有は大切な部署です。
しかし、顔を合わせてのミーティングはどれだけ必要でしょうか。
ミーティングの為に資料をつくったり、無理矢理議題を考えたりするのは残業時間が増える種になります。
経理ミーティングは定例で行うのではなく、顔を合わせて話さなければならない重要議題がある場合のみ開催しましょう。
営業職のようになかなかメンバー全員が同時間に集まらないような部署であれば時間と場所を設定してミーティングを開くことは効果的ですが、内勤事務職の経理はいつでも顔を合わせて話せます。
わざわざミーティングとして設定する必要はありません。情報共有であればメールやチャットでも十分です。エクセルシートを作って共有事項を残しておくスタイルでも良いでしょう。
また、ミーティングは残業増加に繋がるという意識を持ちましょう。
もしミーティングで課題があれば、解決の為に「やること」ばかりを無理矢理見つけます。
残業削減の為には、「やらなくて良いこと」を見つけましょう。
未だに「定例だから」という理由だけで不必要なミーティングをしている経理部も多いはず。本当に必要かどうか、今一度考えなおしてみましょう。
LINEやチャットシステムの活用
経理に限った残業削減アイデアではありませんが、メールは時間のムダです。
メール冒頭の「お疲れ様です。」や件名の作成、誰をtoで誰をccにするかなんて考えるだけ時間のムダ。
LINEやチャットのグループを活用すれば経理部内の情報共有は早くなりますし、履歴も残ります。
社外のクライアント相手にはなかなかLINEやチャットというわけにいきませんが、社内メールならすぐにでも切り替えられるはず。
特に経理はクライアントとの折衝は少ない部署の為、メールは最小限にできるはずです。
番外編!残業削減や休日取得以外で働きやすくなる働き方改革アイデア
残業を削減することや休みを取ることは働き方改革の最重要ポイントです。
しかし、働き方改革はそれだけに留まりません。
経理部員が働きやすい環境をつくることも大切です。
さいごに、番外編の経理働き方改革アイデアをご紹介します。
私服勤務で働き方改革!
残業削減ではありませんが、社員のストレスを減らすのも働き方改革のひとつです。
IT業界やアパレル業界をはじめ、既に私服勤務を導入している会社も増えています。
クライアントと会う機会の多い営業マンと違い、経理は内勤事務職です。
何となく経理はお金を扱う堅い部署なだけに、ジャケットにネクタイのイメージがありますが、業務には全く必要ありません。
私服勤務にするだけで経理マンのストレスは減ります。
重くて蒸れやすく手入れも大変な革靴はスニーカーに。
シワになりやすく汚れも目立ちクリーニングに出すのが大変なワイシャツはTシャツに。
経理の私服勤務はストレス削減だけでなく、優秀な人材確保にも繋がります。
女性の多い経理ならでは!子連れ出勤制度
非常にシンプルかつ効果的な働き方改革アイデアではありますが、デメリットがあります。
それは、フレックスタイム制との相性が良くないことです。
フレックスタイム制なら自分自身で出勤・退勤時間を決める為、定時の概念はありません。
つまり、フレックスタイムで出勤している経理メンバーにとってはチャイムが当てはまらないという側面もあります。
経理は女性も多い部署ですが、どうしても激務になりがちで結婚や出産がしにくい部署です。
正社員の経理職が保育園のお迎えで毎日夕方に帰るのは現実的に厳しいです。
特に決算中期は激務で、子どもが病気などの事情であろうと帰れないです。
勿論、周りの経理メンバーは「子どもが熱なら帰っていいよ」と言ってくれるでしょうが、申し訳ない気持ちで一杯になるでしょう。
そんな経理女性ならではの悩みを解決する働き方改革アイデアとして子連れ出勤制度があります。
業務に支障が出ない程度で、子連れ出勤を許可しましょう。
経理は数字を扱うシビアな部署の為、導入は簡単ではありません。
子ども用スペースの確保や保育係の確保も併せて検討しましょう。
体が凝り固まる経理マンに!トレーニングスペース設置
経理は長時間のデスクワークとなります。
同じ姿勢で座りっぱなしの為、肩こり・腰痛・頭痛などになりやすいです。
オフィス内のちょっとしたスペースに健康器具などを置くトレーニングスペースを設置しましょう。
経理部員は自分の仕事や体調に合わせてサクッと軽く運動することで体をスッキリできます。痛みが軽減するだけでなく、リフレッシュして仕事に打ち込めます。
5分程度の軽い運動をするだけであれば上司や同僚に報告せずに自由にトレーニングをできるようにしましょう。
忙しい決算期や繁忙期こそ長時間労働で座りっぱなしにならないようトレーニングスペースを積極的に活用しましょう。
決算期の長時間残業のリフレッシュに!仮眠スペース設置
経理の決算期は激務です。
連日の睡眠不足で体調不良の中、決算業務をこなす経理マンも多いでしょう。
睡眠不足で仕事をすることはミスにも繋がります。
15分から20分程度の仮眠を取り入れることでより効率的な仕事ができます。
マッサージチェアやソファなど仮眠が取りやすいスペースを設置しましょう。
こちらも若手経理マンでも積極的に自分自身が「仮眠を取りたい」と思ったタイミングで取れる環境をつくりましょう。
【さいごに】経理の働き方改革導入スキーム
様々な経理働き方改革アイデアを書きましたが、自分や会社に合ったアイデアを現実的なものから徐々に取り入れていくことが大切です。
1.経理トップからの残業削減指針の発信
2.残業削減リーダーを中心に経理メンバー全員で残業削減について考える。
3.現行業務を棚卸し、やめることを考える。
4.残業削減の為にできる実現可能な体制づくりをする。
5.目標設定に残業時間を組み込む。
6.トライアンドエラーを繰り返し、具体的な対策を明確にしていく。
7.残業時間削減は評価に反映し、モチベーションが高まるようにしていく。
8.余剰時間で業務のジョブローテーション化を進める。
9.経理メンバーが休める組織体制をつくる。
10.大型連休取得を促進。
カンタンではない経理の働き方改革ですが、時に大きな改革の旗を振り、時には地道に計画的に進めていしましょう。
経理だって残業削減したい!大型連休だって取りたい!ですよね!
現状がキツイからと諦めずに働き方改革に取り組みましょう。
(ライター:Takahashi Shuta)