経理の仕事Q&A

経理の決算は残業100時間超えの激務?休日出勤は当たり前?

経理の決算は残業100時間超えの激務?休日出勤は当たり前?
経理の決算はとにかく激務だと聞きます。会社にもよるでしょうが、残業100時間以上なんてこともあるのでしょうか?また、休日出勤も当たり前なのでしょうか?
残業100時間以上の経理職の方にお聞きしたいです。よろしくお願いします。

当サイトの現役経理マンライターも口を揃えて「決算は激務!」と言ったものの、実際に残業100時間は超えを経験したことがあるのは私中西だけでした。
よって、こちらの質問の回答権があるのも私中西のみということで質問にお答えします。

会社にとっての成績表は、お金で決まります。その成績表は株主、顧客、社員、役員、関連会社等に公表されます。
当然ミスが許されない重要な業務を、膨大な量をこなさなければならないのがこの決算であり、主役となるのが会社の経理部門です。
経理職の繁忙期は決算に集中する為、この時期だけは残業や休日出勤は免れません。
小見出し 具体的に決算はどんな仕事をする?
まずはじめに「決算」は4つにわかれます月次決算、四半期決算、半期決算、年次決算です。
最も激務になり残業や休日出勤が発生するのは年次決算です。
年次決算において経理は以下のような仕事をします。

・債権の回収
・各勘定の整理
・決算仕訳
・決算書類作成
・決算報告
・開示資料作成
・税金申告

毎月行われる月次決算と比較しても業務ボリュームは圧倒的に多い上に間違えが許されない為、激務になるのはマストです。

決算が終われば経理は休める?

法人税計算、株主総会対応で激務になります。

決算確定次第これらの重要業務がスタートするのでゆっくりと休むことは許されません。
また、決算中は通常のルーティン業務や他部署からの問合せ対応がおざなりになっていることが多いのでこれらの仕事も片付けなくてはなりません。

感覚的には、決算中ほどの激務とまではいかなくても決算とそれほど変わらないくらいの業務量が残ります。

残業100時間の経理の決算ってどんな感じ?

壮絶な疲労、眠気、ストレスとの闘いです。

決算期に残業時間が月に100時間とすると、うち70時間は特に繁忙期の月末月初の2週間に集中します。
私が残業100時間を経験した際には月末月初の2週間は「早くて夜10時まで。普通が終電。遅ければタクシー帰り(勿論会社負担)」といったところでした。
休日出勤は月に3日ほど(月内代休取得は無し)と、眠れない日々が続きます。

疲労も眠気もマックスな中ですが、まったりと仕事する余裕なんてありません。常にフル回転です。

例えるなら、フルマラソンを全速力で走るようなものです。
当然、決算は通常月以上にミスは許されません。ストレスも過剰で、私の場合は胃痛が止まらない危険状態でした。

何故残業100時間にまで到達した?

トラブル発生やイレギュラー対応があればカンタンに到達します。

いくら激務な決算期とはいえ、月の残業100時間は余りにも多いです。
私の場合は、体調不良で入院した経理メンバーが出たというトラブル発生、会計システム入替えの渦中だったというイレギュラー対応が要因で更に残業時間が伸びました。
正直、経理部員だけの努力では残業削減は限度があります。どうにもなりません。

コンプライアンス的に残業100時間はオッケーなの?

アウトですが、「決算しなくて良いから帰れ」という指示は出ません。

決算を固めることは経理部員にとって絶対です。体調不良だろうが残業時間が多かろうがやり切らなくてはなりません。
時代的にはコンプライアンスの観点で言えばアウトでしょうが、この時期ばかりは残業時間オーバーします。
毎月100時間超えという訳ではないのでご安心ください。

経理の決算期の平均残業時間は?

月50時間程度と見積もります。

会社規模や経理部内状況にもよりますが、この辺りが目安でしょう。
経理の決算期の平均残業時間として信頼できる集計データはないので、求人票や経理マンの声を総合した見積りです。
大企業(かつ上場企業)になるほど開示書類や締切の関係で激務になる傾向があります。
一方、中小企業は開示書類等は少ないものの経理職の人手不足の状況によっては激務になります。

残業100時間超えの残業代は?

約20万円です。

単身なら残業代だけでも生活できるレベルですね。深夜残業や休日出勤手当もあるのでかなりの残業代が貰えるのは嬉しいところです。
また、決算期はとにかくプライベートの時間もなく残業代を使っている暇すらないのでとにかくお金が貯まります。
疲労やストレスと闘って頑張って稼いだお金なので無駄遣いする気にもなりません。

決算期の激務が落ち着いた頃、自分へのご褒美にずっと欲しかった腕時計を買いました。(余談ですみません)

残業100時間超えを通じて学んだことは?

どんな仕事でも耐えられるタフさです。

一度残業100時間超えを経験するとどんな仕事でも耐えられるようになります。
「あの時の決算の激務に比べたら大したことはない!」と自分に言い聞かせながら頑張れるようになります。
とはいえ、残業100時間はオススメしません。本当に寿命は縮まっていると思いますから、残業代は余命を縮めた代償と思っています。二度とやりたくはありません。
今後の経理職は残業時間は減っていく傾向にあるでしょう。
とはいえ、ブラックな経理職も沢山あります。しっかりと見極めましょう。
(ライター:Nakanishi Hajime)