転職活動を始めるとき、誰もが転職エージェントに登録しキャリアアドバイザーから推薦のあった企業に応募します。
実はこの転職方法、絶対とは限りません。転職エージェントに登録しなくても良い転職は可能なのです。
そのやり方とは、直接企業のホームページから応募することです。
当記事は現役キャリアアドバイザーにより執筆します。私自身、過去に数回の転職をしていますが直接企業ホームページから「募集受付をしていない」にも関わらず問合せをして採用された経験があります。
Contents
企業ホームページから応募する方法は?
キャリア採用(中途採用)ページから応募します。
興味のある企業があれば、直接ホームページを見てみましょう。
ほとんどの企業ホームページでは採用情報が載っています。キャリア採用(中途採用)のページがあれば記載のルールに則って応募しましょう。
キャリア採用をしていない場合は?
お問合せページより聞いてみましょう。
「現在キャリア採用は受け付けておりません。」もしくは、ページ自体がない場合でもチャンスはあります。
お問合せページからメールを送りましょう。
まったく同じ文章ではありませんが、私自身希望していた企業の問合せページからこんなメールをしました。
2日後にメール返信がきました。
「一度お会いしたいと思いますので履歴書と職務経歴書をお送りいただけますでしょうか。」
通常は募集していないタイミングでもポイントを抑えてメールすることで面接してもらえる可能性はあるのです。
・タイトルに「人事採用担当者様」と入れること
・「さりげなく」これまでの職歴やアピールポイントを書くこと
・企業で働きたい熱意を書くこと
・商品(サービス)を体感した感想を書くこと
・人事制度を褒めること
・「すぐ面接して欲しい」ではなく、いつ頃採用予定があるかを尋ねること
・採用時期に向けて努力する事項を書くこと
まず、お問合せページからメールする場合、最初に確認するのは人事以外のケースが多いです。人事担当者宛と明記することで漏れなくメールを転送して読んでもらうことができます。
人事制度を褒めるのは、最初に目を通して面接可否を決めるのは人事部門だからです。
ここからは、あえて転職エージェントを使わずに直後ホームページから応募するメリットを紹介します。
圧倒的に熱意が伝わる!
転職エージェントで募集をかけていないのに応募するなんて余程熱意の高い人材と思われます。
何となくキャリアアドバイザーに紹介されて面接応募した場合とは熱意の伝わり方が違います。企業としての最大のリスクは、せっかく採用した人材が短期間で退職してしまうことです。熱意がある人材は退職可能性も低く、忠実に仕事を覚えてくれる可能性が高い為、当然にして企業からは好まれます。
条件に関わらず応募することができる!
年齢・キャリア・スキル・資格に関わらず応募できます。
転職エージェントを通じた応募だと、応募資格がない企業には推薦してもらうことができません。どれだけ働きたくても年齢制限だけで応募することができないのはチャンスロスです。
直接ホームページから応募すれば転職エージェントによる壁を乗り越えることができます。
ライバルがいない!自分だけを見てくれる!
募集していないタイミングでの面接は、ライバルがいません。
同じように応募してくる人は…まぁいないでしょう。人気企業が転職サイトに掲載すれば応募は殺到し、ハイレベルなライバルと少ない採用枠をかけて闘うこととなります。
直接ホームページから応募すれば、自分だけを見てくれるので、気に入ってもらえれば採用してくれるので転職チャンスが広がります。
手数料がかからないので企業も嬉しい!
企業にとっては転職エージェントに支払う手数料や転職サイト掲載料がゼロで済みます。
転職エージェントを通じて採用が決まれば、年収の約10%の手数料(年収500万円の人材であれば50万円)、さらに転職サイト掲載料がかかります。
これらの支出を抑えられて優秀な人材を採用できるのなら企業側からしても有難い話です。
人手不足ではない美味しい転職!
企業が中途採用を募集するときは人手不足の可能性大です。
欠員募集や業務拡大により既存の人数では仕事を回しきれずに中途採用で即戦力を採用します。中途採用を募集するという行為自体が、現状で人手が足りなくて困っている証拠です。人手不足状態での中途採用募集は残業・休日出勤多発、さらにはサービス残業発生可能性もあります。
募集をかけていない状態は少なからず現状の人員で業務遂行できている中に増員として入ることができます。
放置されがちな中途採用者の業務引継ぎや教育体制も、増員採用であれば手厚いフォローが期待できます。
【結論】転職エージェントとの併用が最強!
決して転職エージェントが不要な訳ではありません。
転職エージェントを利用すると以下のようなメリットもあります。
・キャリアアドバイザーの支援がある。
・転職市況についてわかる。
・転職アドバイスを貰える。
・年収相場がわかる。
・内定までの課題点がわかる。
これらの情報は実際に転職エージェントを通じて応募しなくてもわかります。
キャリアアドバイザーと面談して相談するだけなら無料です。
情報を取得したのち、自分自身で直接企業ホームページから応募してみるのも良いでしょう。
もちろん、転職エージェントを通じて応募したほうな良さそうな案件があればそちらを利用するのもアリです。
併用することで最善の転職が実現することができると考えます。
(ライター:Kitagawa Mai)