経営企画Q&A

経営企画は起業に役立つ?フランチャイズ企業の成功体験談インタビュー

経営企画は起業に役立つ?フランチャイズ企業の成功談インタビュー

20代で経営企画に異動し、3年が経ちました。
元々、将来は起業したいと漠然と考えていました。このまま経営企画で働くことは起業に役立つのでしょうか。
特に「この仕事で起業したい」という具体的なビジネスプランはありません。

経営企画出身で起業した人、アドバイスをお願いします。
(30代前半・男性)

キャリアカウンセラーとして活動している中、「経営企画で起業したい」というビジネスマンに出会った。
経営企画・経理出身でフランチャイズ起業した当サイトライターがインタビュー回答した。

経営企画からフランチャイズ起業しようと思ったきっかけは?

経営会議で新規事業計画を沢山見ていくうちに、自分の方が上手くできる自信がついたから。

経営企画の仕事をしていると、多くの事業計画書を見ることになる。
とにかく経営視点の目が肥えてくるので、「この事業は成功するのか失敗するのか」が大抵わかるようになる。
経営企画はこういった事業計画プロジェクトにも入り込み、収益改善に貢献することも多い。

会社の事業なので、計画を作るために多くの人と打合せ・会議を経て承認を得て進めていくことになる。
しかし、「上の承認を得るため」の仕事ばかりになり、「本当にやりたい自由な仕事」は会社員では絶対にできないことを知る。
そこで、経営企画の仕事をしながら真剣に起業について考え、調べるようになった。
決して本当の意味の自由ではないがリスクを抑えることのできるフランチャイズ起業という道を選んだ。

考えざるを得ない起業リスク。経営企画を辞めてまで起業を選んだきっかけは?

経営企画では本当の意味での経営者にはなれないと悟ったから。

確かに、経営企画も経営に携わるやりがいのある仕事ではある。
ただ、あくまでも社長や役員といった経営者に経営判断材料を与えるまでが仕事である。勿論、出世して社長になれば経営者になれるが、私には無理だと悟った。
どれだけ仕事に労力をかけたとしても、社長や役員になれない可能性の方が高い。数十年努力して、目標である「経営」ができずに人生を無駄にすることのほうが私にとってリスクと感じた。

一方、自身で起業すれば確実に経営者になることができる。
当然、金銭面では会社員の安定性には勝てない。でも、経営企画にいて色々な数字を見て感じてわかることは、会社員である以上は稼いだ利益を会社が持っていくことのほうが圧倒的に多いこと。
会社側もまた、社員を雇うことで損失になるリスクを回避する為に社員からは多く搾取することで安定経営を図るのは当然なのである。

経営企画出身はフランチャイズ起業でも成功する?

むしろフランチャイズ起業のほうが経営企画の仕事に近く、成功しやすいと思う。

フランチャイズ起業は、半分は雇われ社長のようなもの。
会社員と起業家の中間的立場だ。
明確なビジネスアイデアがあり、失敗した場合のリスクを取れるのであればフランチャイズを利用せずに起業すれば良いが、そうでない場合にはフランチャイズ起業も「ひとつの手」だ。

フランチャイズを見極める力、フランチャイズというルールの中で成功する力は、経営をリアルタイムで見てきた経営企画は強い。

フランチャイズ起業で成功したその後の目標は?

複数のフランチャイズ起業をしてもっと稼ぎたい。そしてビジネスを拡大させたい。

経営企画の強みはビジネスモデルに依存することなく、どんな業態でも成功する経営や会計を知っていること。
ひとつのフランチャイズ起業に成功して終わりではなく、複数のフランチャイズ起業をすることで利益増になる他、ポートフォリオ経営としてリスク分散ができる。

もちろん、フランチャイズビジネスのみに依存するつもりはない。
フランチャイズ起業で複数成功することでノウハウが身に付いたら、自分自身でゼロから起業したいという夢もある。

経営企画をやるなら、起業しないと勿体ない。
せっかく経営ノウハウがあるのに、会社員として固定給だけをもらう人生はあまり意味がない。

フランチャイズ起業がすべてとは思わないし、必ずしも正しい選択とは思わない。
ただ、リスクを取ってでもゼロから起業したいというアントレプレナーシップがないのであれば、ひとつの選択肢としてフランチャイズ起業をオススメする。
経営企画出身だからこそのネクストキャリアであると私は思う。
(ライター:Nakanishi Hajime)