経営企画で年収1,000万円に届く人の共通点
「経営企画=年収高そう」
そう言われがちだが、現実はこうだ。
経営企画にいても年収600〜700万円で頭打ちの人は山ほどいる。
一方で、同じ“経営企画”という肩書でも、
30代後半〜40代で年収1,000万円を超える人が確実に存在する。
同じ部署、同じ会議、同じ資料。
なのに、なぜここまで差がつくのか。
実際に近くで見てきて分かった
「1,000万円に届く人の共通点」を整理していく。
Contents
前提:経営企画にいれば誰でも1,000万円に行くわけではない
まず厳しい現実から。
- 経営企画 ≠ 高年収保証
- 年功序列企業では昇給が遅い
- 管理職になっても年収800万円前後が上限
つまり、
経営企画という職種自体に魔法はない。
それでも1,000万円に届く人がいるのは、
“経営企画の中での立ち位置”が違うからだ。
共通点① 経営層と「直接」会話している
年収1,000万円に届く人は、
経営層との距離が圧倒的に近い。
- 社長、CFOと定例で話している
- 取締役会資料を自分で作っている
- 「この数字どう思う?」と意見を求められる
単なる資料作成者ではなく、
意思決定プロセスの一部になっている。
逆に、課長止まり・係長止まりの経営企画は、
ここに入れていないケースが多い。
共通点② 数字の“結果責任”を持っている
1,000万円プレイヤーは、
「分析した」では終わらない。
- 予算を達成させる責任
- 未達時の打ち手提案
- 投資判断の結果説明
数字を作る → その後の結果まで背負う
この覚悟がある人だけが、評価テーブルの上位に乗る。
共通点③ 事業側とバチバチにやり合っている
高年収の経営企画ほど、実は嫌われ役だ。
- 「その計画、甘くないですか?」
- 「利益出ないなら撤退すべきでは?」
- 「人増やす前に数字出してください」
空気を読まない勇気
これがないと、経営企画は“調整役”で終わる。
共通点④ 管理職=ゴールと思っていない
年収が伸びない人ほど、こう考える。
「部長になれば年収上がるはず」
しかし現実は、決して甘いものではない。
- 管理職手当は微増
- 残業代は消える
- 責任だけ重くなる
1,000万円に届く人は、管理職を「通過点」としか見ていない。
- 執行役員
- CFO補佐
- 事業責任者
- 外資や別会社への転職
“ポスト”ではなく“役割”で考えている
共通点⑤ 社内評価より「市場価値」を見ている
社内でいくら評価されても、
給与テーブルが低ければ限界がある。
年収1,000万円に届く人は、
- 転職エージェントと定期的に話す
- 自分の年収レンジを把握している
- 「今の会社で上がらないなら出る」覚悟がある
会社に依存しない視点
これが決定的な差になる。
共通点⑥ 英語・M&A・海外のどれかを実戦で使っている
1,000万円クラスになると、
経営企画+αがほぼ必須。
- 英語での交渉・会議
- M&A、PMIの実務
- 海外子会社管理
資格や勉強ではなく、
実務で使っているかどうか。
ここに踏み込めると、年収レンジが一段上がる。
共通点⑦ 「この人がいないと困る」と言われている
最終的にここ。
- 社長が不在時に代理説明できる
- 経営会議で名前が自然に出る
- 異動や退職を本気で引き止められる
属人化レベルが高い(良い意味で)
この状態になると、
年収1,000万円は「交渉可能な数字」になる。
まとめ:1,000万円は“選ばれた人”ではなく“踏み込んだ人”
経営企画で年収1,000万円に届く人は、
天才でも、特別な学歴でもない。
共通しているのは、
- 経営に近づく勇気
- 嫌われ役を引き受ける覚悟
- 会社にしがみつかない視点
一段、深いところまで踏み込んだ人
そこに行くか行かないか。
分かれ道は、思っているより手前にある。

