将来的に経理の仕事に就職希望の大学生です。
今はカフェのアルバイトをしていて楽しく働いていますが、将来を考えると経理に関係するアルバイトを選んだほうが有利なのでは?と悩んでいます。
カフェのアルバイトを辞めて会計事務所でアルバイトしようかと考えています。
私の周りには学生で会計事務所のアルバイトをしている友人はいなく、情報が欲しいです。
大学生時代から将来を考えてアルバイト選びをするのは素晴らしいことですね。アルバイト経験は就活の面接でもアピールポイントになり得る為、どんなアルバイトを経験したかは重要です。
とはいえ、情報が少ない会計事務所の学生アルバイトについて。
学生時代会計事務所でアルバイトをしていた当サイトライターに聞いてみました。
Contents
何故学生で会計事務所アルバイトをしようと思った?
税理士資格取得を目指していたからです。
大学時代に税理士という資格を知り、資格学校に通っていました。
資格学校の掲示板には会計事務所のアルバイト求人情報が沢山掲載されています
。
「どうせアルバイトするなら税理士に役立つことをしよう。」と興味を持ちました。私の場合は資格学校のスタッフを通じてアルバイト面接に応募しました。
大学生が会計事務所でアルバイトするには?
大学の就職課に相談してみましょう。
ネットや求人情報誌から探すのはカンタンではありません。
私の場合は資格学校経由の紹介でアルバイトしましたが、まずは大学生の特権を使って就職課に相談が近道です。
「将来経理職に就職したい」ということを伝えれば相談に乗ってもらえて情報も取得できるでしょう。
どんな会計事務所を選べば良い?
シフト時間調整の融通を効かせてくれる事務所です。
大学生は平日の朝から夕方までは授業が基本です。会計事務所も平日の朝9時頃〜夕方17時頃までが営業時間なので、アルバイト採用もこの時間になるので、授業と被ってしまいます。他のアルバイトのように授業が終わってからや土日に勤務が難しく、学生アルバイトには厳しい環境です。
私の場合は、大学4年生だったので授業は週2日のみでした。週2日、朝10時から夕方17時までのシフトで会計事務所のアルバイトしました。
シフト時間調整の融通を効かせてくれる会計事務所を探すには、大学や資格学校の紹介、友人からの紹介が一番です。
会計事務所の面接に合格する為のポイントは?
将来的に経理職で働きたいという目標を明確に伝えることです。
会計事務所のアルバイトは代表会計士(税理士)の考え方によって左右される部分が非常に多く、どんな学生をアルバイト採用したいかも変わってきます。
それでも、将来経理で働きたいという強い願望を伝えることは大切です。
ツライ仕事でも頑張ってくれるだろう、長く責任持って働いてくれるだろうと思って貰えれば面接には合格しやすいはずです。
それでは志望動機例をひとつ紹介します。
私は経理のスペシャリストになるのが夢です。目標の為には学生のうちから会計事務所のアルバイトとしてどんな雑用業務でもやり遂げたいと思います。会計の基礎を学び、将来に繋げる為に志望します。
私の場合は税理士として将来的に独立志望でしたが、企業経理職でも根本は同じです。
また、シフトに融通が効くことや授業やサークル等で急に休むことがないこともアピールしましょう。
学生で会計事務所アルバイトはキツイ?
仕事内容は慣れればカンタンです。特にキツイことはありません。
とはいえ飲食店やコンビニなど一般的な大学生のアルバイトとはかなり違いがあります。私の場合、学生時代の会計事務所アルバイトでは以下のような仕事内容を任せて貰いました。
・書類整理
・伝票チェック
・会計システム入力
・記帳
・メール対応
・コピー、スキャン、ファックス
・電話対応(取次がほとんど)
・来客対応(席案内、お茶出し)
・その他雑用
経理職の基礎となる部分を習得することができる上、事務職としてのビジネスマナーやルールも身につけることができます。カフェのアルバイトで得られるものも多いと思いますが、経理職として社会人になったときに役立つスキルは圧倒的に会計事務所アルバイトのほうが大きいはずです。
仕事教えてくれる先輩や会計士、税理士の先生次第でキツイと感じるかは変わると思います。
社会人経験のない大学生にとっては初めてのことばかりで難しいことも多いですが、慣れてしまえばカンタンです。
所詮は学生アルバイトなので難しい会計業務には携わらせて貰えないケースが多いのが現実です。
一日の仕事のタイムスケジュールは?
私の学生アルバイト時代のとある一日を紹介します。自宅から電車で15分の駅の会計事務所でした。
10:00 出社、伝票チェック
11:00 来客対応
11:30 書類整理、スキャン
12:30 事務所近くでランチ
13:30 先生に依頼された雑用
14:30 来客対応
15:00 会計システム入力
17:00 業務報告、退社
ランチはたまに税理士の先生が連れて行ってくれてご馳走になりました。
単純な業務が多いですが、なかなかのボリュームがあり忙しく時間が過ぎます。
カフェと会計事務所の掛け持ちでアルバイトはできる?
掛け持ちバイトも可能です。
授業終わりの日や土日はカフェでアルバイト、授業がない日は会計事務所でアルバイトと区分けすれば大丈夫です。
ただし、ハードにはなるのでオススメはできません。
会計事務所の考え方にもよりますが、正社員よりも主婦や学生のパートやアルバイトを好むことがあります。
何故なら本業が別にある人のほうが生活面での心配がないので、会計事務所のように小さい事業主からすると気軽に採用できます。
将来経理職に就職するのに会計事務所アルバイトは有利?
かなり有利だと思います。
一般企業の経理職志望であれば、会計事務所でのアルバイト経験を志望動機にすれば強みになります。
新卒採用では総合職採用が多く、最初の配属では営業職等になるケースが多いですが、経理に異動願いを出すことも可能です。その際に会計事務所アルバイト経験は異動のきっかけになります。
日商簿記の資格も経理就職には有利ですが、会計事務所のように手を動かして経理業務をしているのとは違いがあります。
日商簿記の資格はあったほうが有利?
採用されるのにも働くのにも有利です。
やはり採用条件として日商簿記3級を求められることはあります。
仕事を教える側としても簿記3級レベルの知識があるほうがスムーズに教育できます。アルバイトで簿記2級以上をマストで求められることは少ないですが、自身のキャリアデザインの為には取得しておいたほうが良いでしょう。
また、エクセルやワードなどの基本的なパソコン操作はできたほうが好まれます。事務職だけにパソコンを使う機会はかなり多いです。
学生が会計事務所でアルバイトするメリットは?
経理職に就職したいならメリットだらけです。
・経理の基礎を学べる
・事務職の基礎を学べる
・社会人マナー、ルールが身に付く
・税理士や会計士とのコネクションができる
・就職相談に乗ってくれる
・会計資格の勉強にもなる
・会計実務経験としてキャリアが積める
・経理就職に有利
・そのまま事務所就職もできる
他のアルバイトと比較すると、学生のうちからビジネススキルは上がります。
強いてデメリットを挙げるとしたら、「学生時代くらいは将来のキャリアとは違うアルバイトするのも良い経験になるかな?」というくらいでしょうか。
結論として、会計事務所に学生アルバイトすることは経理就職志望者にはオススメです。
(ライター:Takahashi Shuta)