会計職キャリアアドバイザーの北川です。
転職回数が多いと不利になることは日本の転職市場の常識ではありますが、経理・財務・監査・経営企画・経営管理などの会計職においては転職回数が多いことが不利になるとは限りません。
経理職であれば3年おきに転職を繰り返すことが年収アップのポイントになります。
極論に聞こえるかもしれませんが、事実として転職成功例を多く聞きます。
Contents
決して早過ぎない!3年おきに転職するメリットとは?
転職の度に年収アップができるからです。
現在、転職市場では経理職をはじめ数字を見ることのできる人材へのニーズが高まりつつあります。
新卒なら経理を育てるよりも、中途採用で優秀な経験者を採用することがトレンドです。つまり、経理職経験者の転職ニーズは高く、必要な人材を採用する為であれば現年収よりアップして採用するのは当然の礼儀と考えられます。
転職を繰り返すことでスキルアップできる?
多くの業界、会社の経理を経験することは転職市場価値が高まります。
一方、同じ会社の経理経験だけで40歳を迎えた人は残念ながらキャリア価値は低くなります。
大企業、ベンチャーのどちらも経験することをオススメします。
転職時の職務経歴書には経理職として経験したスキルを羅列することが強みになります。
何故、3年なのか。長くても短くてもNGな理由とは。
短すぎると「ただ嫌で転職を繰り返す厄介者」と見なされるからです。
また、3年本気で仕事をすれば(3回決算をすれば)会社のことはわかりますし、職務経歴となるだけの何かしらの功績を残すことは可能です。
前職の経理で培った経験を活かした業務改善を行えば良いのです。
どのように3年おきに転職を繰り返せば良いのか。
転職サイトに登録を続け、エージェントとの連絡をこまめにすることです。
転職後にも働きながら職務経歴書のアップデートを続け、担当エージェントにも「良い条件があれば今後また転職するかも」と伝えておきましょう。
常に転職動向のチェックは行い、3年後に良い条件があればすぐにでも転職活動ができるような準備をしておくことがポイントです。
転職成功は年収だけではありませんが、働きながら今よりも良い条件があれば転職を繰り返せば、どんどん年収アップが狙えるのが経理職の転職の特権なのです。
転職を繰り返すデメリットも…
もちろん転職を繰り返すことでのデメリットもあるので頭に入れておきましょう。
有給休暇がなくなること
経験者であろうが優秀な人であろうが同じです。会社の制度に従うしかありません。
逆に言えば、転職時にたっぷり有給消化をエンジョイできるのはメリットでもあります。
人間関係再構築しなくてはならないこと
経理は人を覚えなくては仕事になりません。
人間関係を再構築することにストレスを感じない人であれば大きな問題ではありません。
組織やシステムなど覚え直さなくてはならないことが多いこと
会社特有のものについては、転職の度に覚えなくてはなりません。
意外と大変なのがシステムですよね。
会計システムは勿論、勤怠、決裁、購買システムなど覚え直すことは沢山。
でも、逆を返せば多くのシステムを経験することで現システムの課題についても気づくこともできるのです。
「すぐに転職する人」と思われてしまう。
転職に理解がない人からは「どうせすぐ転職していなくなるから仲良くするのをやめよう」とか「教えるのをやめよう」という人も出てくるかもしれません。
生え抜きの新卒採用と比較すると出世が不利になるケースもあります。
これも会社によりけりです。中途採用比率が高い会社であれば不利になることはありませんし、3年おきに転職しているなんてプライベートな情報は採用時の人事や面接官しか知り得ません。
【まとめ】年収アップしたければ3年おきに転職がオススメ。
経理職として成長したいからこそ転職するのです。
また、海外や外資系企業ではスキルアップ転職は当たり前。日本も徐々に転職が当たり前の風潮は強くなります。
必ず転職するかは別として、3年を目処に、転職の選択肢を検討してみると良いでしょう。
(ライター:Kitagawa Mai)