経理の転職Q&A

経理の転職活動は何月が狙い目?求人数が多い月は?

経理の転職活動は何月が狙い目?求人が多い月は?

働きながら転職活動を検討中の30代女性です。
今は営業職をしておりますが、以前は経理職をしていました。
また経理職として働く為に転職したいのですが、時期的には何月頃が狙い目でしょうか?教えてください。

経理職の転職活動は他職種とは異なります。少数精鋭部署であることや、決算期による繁忙期シーズンが決まっていることが大きな理由です。
こちらの質問に対する回答を元経理マンの現役キャリアアドバイザーが回答します。経理職の転職活動時期の設定に役立ててください。

経理転職の求人案件数が多い時期は?

年明け1月から2月頃が多くなります。

その理由は本決算に向けた増員募集が多くなるからです。多くの企業では3月末が本決算(年次決算)となる為、繁忙期の少し前の1-2月に中途採用の経理経験者を募集します。この時期の募集は、企業にとっては喉から手が出るほど人材が欲しい時期です。

1-2月に募集をするということは、実際に入社するのは3月頃のイメージで採用されます。入社してすぐに本決算を迎える為、即戦力が期待されることは言うまでもありません。
デメリットとしては、即戦力を期待されるが余りにしっかりと研修や育成をされずに放置される可能性があります。
経理経験者ならご存知のとおり、3月初旬は本決算準備、次年度予算見直し、今年度の見通し作成などかなり忙しい時期に入ります。中途採用で入った経理経験者に手とり足とり仕事を教えている暇はありません。

質問者さまの場合は経理職としてのブランクがあるのでこの時期の転職がオススメとは限りません。仮にこの時期を狙うのであれば簿記の復習など、ブランクを埋める行動をしておきましょう。

反対に転職案件数が少ないのは?

3-4月は少なくなる傾向があります。

多くの企業が本決算を迎える為、仮に優秀な中途採用人材が応募したとしても経理部員が面接や採用活動に時間を割くことができないからです。本業の決算業務だけで手一杯の為、敢えてこの時期に応募をかけるのは自らの首を締めることになりかねません。スケジュール管理能力がないか余程緊急性のある採用かどちらかでしょう。
また、会社としても4月で組織編成が固まります。3月から募集を開始しては次年度の組織計画に早速のズレが生じるので避けたいところです。

会社によっては中途採用者であっても入社式や集合研修を行う場合があります。4月入社であれば新卒入社と合同で行うこともできる為、会社としては採用コストを抑えることもできます。

経理のブランクがある場合の狙い目月は?

決算期を避けた6月から10月頃が狙い目です。

先術した1-2月は年次決算に向けた即戦力の中途採用者が欲しい時期なので、ブランクがあることがマイナスになるかもしれません。
決算期を避けた6月から10月であれば採用に緊急性がないことが多く、経理ブランクがある人にもオススメできます。

経理職は欠員採用が多いです。その理由は、経理職は転職しやすい職種の為に有能な人材はより良い条件の企業へ転職することが多いからです。
決算真っ只中の時期に退職する人はなかなかいないので、閑散期のこの時期に転職活動をして退職表明をすることが多いです。

では、ブランクを埋める為にできることは?

日商簿記の再受験や上級受験です。

自分自身が経理職としてのブランクがあることをハンディキャップと認識し、キャッチアップする行動を取ることです。
簿記の原則は大きく変わらないとはいえ、税法や会計基準なども瞬く間にアップデートされる為、ブランクは簡単に埋まらないのは事実です。
また、会計システムは進化しています。会計だけでなくITにも強くないと今の経理職は務まりません。
最も敬遠されるのは過去に経理経験があるからといって自信過剰になり、昔のやり方に固執してしまうタイプの人材です。

話は戻りますが、ブランクを埋める為に簿記を勉強し直しましょう。
10年も前に取得した簿記資格は忘れていて当然であり、転職市場でも評価されません。再度勉強し直し、可能であれば取り直すと良いでしょう。履歴書や職務経歴書にもアップデートできます。
さらにモチベーションがあれば、日商簿記1級などの難関資格の取得をすれば怖いもの無しです。実務と資格は違うとはいえ、日商簿記1級まで取ることができれば転職の大きな武器となり、ブランク解消ができるでしょう。

昔経理職をしていたからといって即戦力になれると自負することは敬遠されてしまいがちです。ブランクによるハンディキャップを認める謙虚な姿勢が必要です。転職面接をするのは現役経理マンのはずなので、ブランクある人間をよく思わない人もいるので注意しましょう。

何故再び経理職に戻りたいのかを明確に話すこと

転職先の面接官であれば必ず気にするのは、「何故営業職に就いたのか・そして何故再び経理職に戻りたいのか」ということです。

ここを上手く話せるかどうかで転職の成功可否が決まります。ブランクは決してマイナスではありません。一度離れたあとに再度戻ってくる人はなかなか辞めずに頑張ってくれる傾向がある為、プラス評価される可能性も多いのです。
経理ブランクがある場合には以下のような回答をすると良いでしょう。ひとつ回答例を挙げておきます。

私は5年前まで経理をしていました。営業職に異動しましたが、営業現場を知るうちに経理職の仕事の大切さを再認識し、今であれば現場を理解できる経理職として再スタートできると確信しました。
ブランク解消の為、日商簿記2級を再度勉強し直し、前回の試験で合格することができました。まだまだ経理実務面でのブランクはあると思いますが、一刻も早く取り戻して活躍できるよう努力します。

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結局、何月の転職活動がオススメ?

結論としては、そこまで月にこだわる必要はないでしょう。

3月・4月は避けたほうが良いかもしれませんが、これは3月決算の会社です。会社の会計期は自由に設定できるので、3月決算以外の会社も沢山あります。
経理職に強い転職エージェントに登録し、条件の良い会社の求人を待つのみです。特に焦って転職する必要性がないのなら、とにかく待ちましょう。
転職活動をするタイミングによって年収や待遇が変わる訳ではないので、あまりタイミングにこだわりすぎないようにしましょう。

ブランクがあっても再度経理に戻って活躍した人も沢山見ています。ブランクがあることで即戦力とまではいかなくてもすぐにキャッチアップすることは可能です。他職種で学んだことをプラスに活かして再度経理職としてのキャリアを積み直しましょう。
(ライター:Kitagawa Mai)