経理歴14年、42歳男性です。
私の会社では経理部長、課長ともに何年も入れ替わることなく同じ人が務めています。
私も40代になり、経理課長のポストを目指したいのですが今の会社にいても永遠にポストが空かない気がします。
現在の経理部長は47歳、課長は44歳と定年まではまだまだ年数があり、彼らがいなくならない限りは永遠に管理職ポストは空きません。
このままでは私は昇進できないのでしょうか?
経理職特有の課題として、上が詰まってキャリアアップできないということがどこの会社でも起こり得ます。昇進希望の人にとっては厳しい環境下ですよね。
このケースの悩みについてQ&A回答します。
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経理の管理職ポストは空きにくい?
空きにくいと言えるでしょう。
営業職であれば●●営業部、営業●課など会社の成長とともにチームが増え、管理職ポストも増えていきます。
一方、経理のような管理部門は会社が拡大してもカンタンにはチームを増やせません。
一部の大企業では経理1課、2課とわかれている会社もありますが、レアケースです。普通の会社であれば経理部長も経理課長も一社に1人しかなれないのです。
現在の経理部長や課長がいなくならない限りは管理職ポストは空きにくいのが現実です。
経理職で新しく管理職ポストができることはある?
会社が拡大すれば有り得ます。
プロジェクトや事業部毎に経理マネージャーを置いて管理職ポストを増やすケースもあります。ただし、基本的には会社が拡大しても経理の管理職ポストを増やしたくないと考える会社も多いです。
経理管理職が増えることで会計方針にブレが生じる危険性もあるからです。
経理課長が異動してポストが空く可能性は?
残念ながらかなり低い確率です。
経理は専門職です。経理課長がいきなり営業課長に異動したり、人事課長に異動することはなかなか無い話です。
関連性のある経営企画や事業企画等へ異動の可能性はありますが、確率は低いでしょう。
では、管理職ポストはどうすれば空く?
現管理職が退職するのを待たなくてはなりません。
管理職ポストが増えない以上、現管理職がいなくなること待ちです。
とはいえ、経理管理職なら40代や50代でも転職しやすい為、いついなくなるかはわかりません。
まずは、現管理職が退職となった際に「次に管理職に抜擢される存在」になりましょう。
その為には、経理プレイヤーとしての専門性を高めるのではなく、部下や後輩を育成・教育したり、仕事の進捗管理を徹底したりマネジメントスキルを磨いておきましょう。
転職して管理職ポストは狙える?
現職が非管理職であれば難しいでしょう。
経理職の転職では経理課長(マネージャー)募集をすることも多いですが、応募要件には「マネジメント経験必須」の記載が多いです。
これは、現職(前職)も管理職として数年のマネジメント経験がある人材を募集しています。
マネジメント経験のない人材がいきなり転職して他社の経理課長(マネージャー)を務めるなんて荷が重すぎます。
オススメは「経理課長(マネージャー)候補」として募集している案件です。あくまでも「候補」です。
非管理職として転職し、経験を積んだ後に昇進できる可能性があるからです。
状況をしっかりと見極めて、現職のまま昇進を狙うのか、或いは転職に踏み切るのか…
自身のキャリアデザインを見直し、しっかりと見極めましょう。
(ライター:Nakanishi Hajime)