私はキャリアデザイン学部の大学3年生です。就活では経理職を希望しています。
会計学部や商学部の学生がライバルになるかと思いますが、キャリアデザイン学部から経理職へ就職することは可能ですか?
キャリアデザイン学部から経理職に就職した人はいるのでしょうか?
現役のキャリアデザイン学部就活生からの悩み相談を受け付けました。
こちらの質問に回答するのは法政大学キャリアデザイン学部卒で現役経理職として勤務するライターです。
結論として、キャリアデザイン学部から経理職に就職することは可能です。
私自身がそうです。では、どうすれば経理職に就職できるのかをお答えします。
Contents
キャリアデザイン学部と経理職の関連性は?
決して強いとは言えません。
キャリアデザイン学部で学べる履修科目と経理実務で使える会計学はリンクしません。
世間的にもキャリアデザイン学部と会計のイメージがリンクすることは無いでしょう。
キャリアデザイン学部から経理職への就職は有利?不利?
どちらとも言えません。
商学部、経営学部、経済学部等と比較すると経理職に就職するのは不利になるでしょう。
それでも、キャリアデザイン学部は良くも悪くも専門性が少なく、経理職へ就職の選択肢は残されています。福祉学部や機械工学部など専門性の強い学部と比較するとキャリアデザイン学部のほうが有利と言えるでしょう。
よって、有利とも不利とも言い難い位置にいます。
キャリアデザイン学部の授業で履修すべき科目は?
会計学、経営学、経済学、マーケティング学等です。
この辺りは大学によって異なるので、少しでも会計に近いものを選択しましょう。
一見無関係に見えるマーケティングなどであってもビジネスと結びつくものは会計とリンクします。
経理職としてもしっておきたい知識です。
就活でも在学中に経理職に役立つ履修科目を勉強したことはアピール材料になります。
ゼミも同様の考え方です。よりビジネス寄りのテーマのゼミを選ぶと良いでしょう。キャリアデザイン学部の教授とも仲良くしておけば経理職の就活情報を貰えることもあります。
大学3年生から経理職を目指すのは遅い?
いいえ、むしろ早いくらいです。
高校生や大学生のうちから経理職を目指して勉強している人もいますが、現在経理職として働いている人の多くは社会人になってから人事異動や転職で経理職に就き、キャリアを築いています。それでも経理部長や課長となって活躍している人も沢山います。
大学3年生で「経理職に就職したい」という目標を見つけたのはむしろ早いくらいです。学生のうちは経理職なんてイメージも掴めず、希望する人は多くないのです。
つまり、大学3年生の今から経理職就職に向けて勉強すれば十分に活躍できるチャンスがあります。
大学3年生から経理職を目指すのに必要な資格は?
日商簿記検定の資格を取りましょう。
まずは就活を始める前に簿記3級を取りましょう。
学生であれば大学内外の簿記講座を割引価格で受講することが出来るはずです。
独学はオススメしません。社会人であれば簿記3級は独学合格も可能ですか、学生では簿記のイメージが付きにくい為に独学はより学習に時間がかかります。
将来的に簿記2級→1級とステップアップを目指したいなら基礎である簿記3級は確実な理解をしておく為に講座受講することがオススメです。
あとは英語力を高めておくと良いでしょう。経理職も英語力が必要な時代になっています。
キャリアデザイン学部の授業で英語やごグローバル系の授業があれば履修しましょう。
TOEICスコアも600点以上あれば就活でもかなり有利になります。
会計サークルはキャリアデザイン学部でも入れる?
もちろん入れるはずです。
会計サークル、会計研究会、簿記勉強会など商学部や経済学部生が中心として活動しているサークルがあります。
サークルであればキャリアデザイン学部であっても学部問わず入れます。
就活で経理職を志望動機とすることができる他、様々な情報交換ができるネットワークづくりができるのも魅力です。
キャリアデザイン学部内では経理職志望は少ないので是非とも探してみましょう。大学3年生からでも遅くはないはずです。
就活で経理専任採用は可能?
可能ですが、応募先企業の選択肢は狭くなります。
大企業では新卒採用のほとんどは専任職ではなく総合書です。つまり、職種の指定はできません。
実態としては新卒採用の大半は営業職などの現場職となり会計の道からは外れることとなります。
新卒採用で経理専任として募集することもありますが、中小企業が多く年収や福利厚生などの待遇面では総合職より劣ることとなります。
まずは総合職として興味のある業界に入社し、異動や転職で経理職を狙うのが良いでしょう。
大企業で総合職入社し異動で経理職狙いもアリ!
一旦は普通に就職して配属された部署で3年を目処に頑張りましょう。
そして、経理職に異動願いを出す手もあります。
会計事務所でアルバイトして経理職に採用された例も!
キャリアデザイン学部に居ながら、会計事務所でアルバイトを続けて新卒採用(総合職)で経理職に配属された例もあります。
会計事務所のアルバイトはそれ程時給などの待遇面が良い訳ではありませんが、経理職の基礎を学ぶ勉強になります。
難しい知識は不要とする会計事務所が多く、書類整理、カンタンな伝票作成、会計システム入力作業などを学ぶことができます。
また、電話対応や来客対応など事務職としての基礎知識やビジネスマナーを学生のうちから習得できるのも大きなメリットです。
この経験を就活で話せれば経理職の路線に進めるでしょう。
キャリアデザイン学部から経理職への志望動機は?
学部ならではの特色を活かして自分なりの言葉で伝えましょう。
キャリアデザイン学部から経理職の志望動機例を一つご紹介します。
私はキャリアデザイン学部で自身の生涯に渡る働き方を学びました。
様々な職業のことを学んだ結果、会社経営を支える経理の仕事の興味を持ち簿記の勉強をはじめました。
20代のうちに経理の基礎を学び、30代で税理士資格を取り会社の税務に携わり、40代で経理のマネジメントをすることが目標です。
しっかりとしたキャリアビジョンを持ち、その為の行動を明確に話せると良いでしょう。
このように具体的なキャリアデザインを志望動機として話すのは、キャリアデザイン学部が最も説得力が高いでしょう。
【まとめ】キャリアデザイン学部から経理職に採用される方法
キャリアデザイン学部という特殊な学部から経理職に進むのはカンタンではありませんが、しっかりと手順を踏めば夢は叶います。
・会計やビジネスに近い科目を履修。
・ゼミや授業を通じて教授とネットワークを作る。
・会計サークルに入る。
・就活前に簿記3級以上の取得。
・会計事務所でアルバイト。
・中小企業経理も視野に入れる。
経理職は経験と共にスキルアップや年収アップを狙えるやりがいのある仕事です。
キャリアデザイン学部生だからこそ、自分のキャリアはしっかりと考えて切り開いていきましょう。
(ライター:Nakanishi Hajime)