結論から言うと、BATICサブジェクト1は資格学校の授業を受講することをオススメします。
当記事を書く私はBATIC受講前に日商簿記2級を合格済の経理マン。
ちなみに、英語は超苦手。大学以来まったく英語に触れない生活をしています。
そんな私が経理マンとしてのスキルアップや転職を見据えてBATICコントローラーレベルを目指すにあたり、資格学校のガイダンスやBATIC有資格者の助言を得ました。
たしかに、BATICサブジェクト1は日商簿記3級レベルの知識で回答できるとホームページにも記載あり。
私は助言どおりにBATICサブジェクト1は独学・サブジェクト2は資格学校通学を選びました。
結果、たしかにサブジェクト1は独学でも余裕で合格(実質満点となる320点以上)
Contents
経理マンかつ日商簿記2級有資格者なら会計知識は余裕
BATICサブジェクト1の出題論点は想定どおり、日商簿記3級レベルでした。
問題文もシンプルな仕訳の穴埋めが多く、難しい内容でも財務諸表の作成レベルです。
私自身、簿記2級を取得したのは7年ほど前でかなりのブランクがありました。
それでも、日頃経理業務をしている為かすぐに解けるようになりました。
しかし、簿記受験からブランクがあり経理業務をしていない人は忘れてしまっている可能性が高いです。
イメージとしては、勘定科目を瞬時に貸方・借方が判断できれば問題ないでしょう。
簿記有資格者かつ経理業務をしている人(もしくは最近簿記を勉強したばかりの人)であればBATICサブジェクト1の「会計知識」部分に関しては独学で十分です。
サブジェクト1の問題は英語力だった
私にとっては会計知識以上に英語が難しかったです。
特に英語アレルギーのある人からすれば、問題がすべて英語のBATICの問題を見るだけでかなりの体力消耗となります。
でも、大丈夫です。BATICサブジェクト1は論点が似ている為、英語も単語を覚えてしまえば問題が解けます。
極端な話、英文すべてがわからなくても半分の英単語さえわかれば正解できちゃいます。
「英語はよくわからないけど、何となくあの論点を聞かれているんだろうなー」
こんな感じでも正解に辿り着くことができます。つまり、英語力が上達しないまま合格できてしまうのです。
特に発音に関しては独学では全くわかりません。
BATICテキストは書店でも購入可能
独学でサブジェクト1を合格するには最低でもテキストの購入が必要です。
日商簿記2級有資格者やTOEIC高スコアの人でもさすがにテキスト無しでの合格は難しいでしょう。
BATICはまだまだマイナー資格の為、カンタンにはテキストを見つけられないことがあります。
大きな書店では取り扱いしていることが多いので、事前に問い合わせしてみても良いでしょう。
テキストの種類はそう多くありませんが、やはり自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
(ちなみに私はTACのテキストを買いました。理由はサブジェクト2をTACで受講予定の為です。)
ちなみにブックオフなどで中古を安く買うことも出来ますが、あまりオススメしません。
国際会計基準の変更などに対応していないからです。新品のテキストは高価ですが合格したいならケチらずに買いましょう。
目指すべきゴールがサブジェクト1合格なら独学でも良し
BATICはスコア別にランクが付与される試験です。
以下の4ランクが付与されます。
200~319点:Bookkeeper(ブックキーパー)
320~699点:Accountant(アカウンタント)
700~879点:Accounting Manager(アカウンティングマネージャー)
880~1000点:Controller(コントローラー)ここに本文を入力
資格を取って履歴書に記載して転職や就職に役立つのはアカウントマネージャーレベル以上でしょう。
上位2ランクになる為にはサブジェクト1合格は単なる通過点でしかありません。勝負はサブジェクト2です。
上位2ランクを目指すならサブジェクト1は合格するだけなく、深い知識まで理解していなければサブジェクト2は解けません。
目指すべきゴールがブックキーパーレベルもしくはアカウンタントレベルであれば独学でも良いでしょう。
しかし、このレベルで満足してもハッキリ言って無意味だと思います。
中途半端な会計知識と英語力が身につくだけで、対外的には何も評価されません。
上位2ランクを目指すなら、ベースであるサブジェクト1を完璧にする為にも独学ではなく受講をオススメします。
独学では質問ができない
BATICサブジェクト1は「なんとなく理解している」レベルでも正解、合格できてしまいます。
テキストの解説を読んでもよくわからないところを「自分なりの理解」で進めてしまいます。
こうした勝手な理解を進めていくとこんなシーンが訪れます。
これでは時間の無駄です。合格へ近道したいならやはり受講したほうが良いでしょう。
実務で使うなら独学より受講
BATICはグローバル時代において重宝される資格です。
これからの時代の経理部員にとって実務で必要となるスキルを学ぶことができます。
しかし、独学では英語の発音すら学べません。
経理実務に応用することは難しいでしょう。
自習室が利用できる
資格学校に通学するメリットのひとつとして自習室を利用できることが挙げられます。
BATICサブジェクト1から資格学校に通えば、自習室を利用できる期間も長くなります。
自宅ではテレビやパソコンなどの誘惑があったり、家族が騒がしくて勉強の邪魔になります…
かといってカフェやファミレスに出掛ければ、周囲の会話が気になって勉強に集中できない…
なんてことはあるあるです。
資格学校の受講室は無音です。勉強を邪魔する誘惑も皆無です。
周囲の人も同じように目標に向かって頑張っているので励みになります。
ライバルが頑張って勉強している姿を見ると、負けないように気を引き締めることができます。
こんなに勉強に最適な環境はありません。毎日でも自習室に向かって勉強したくなります。
コストを考えると、サブジェクト1も受講すべき
最終的な判断は、やはりお金の問題ですよね。
特に日商簿記有資格者にとってサブジェクト1の受講はお金の無駄と思ってためらうでしょう。
サブジェクト1から資格学校に通うデメリットは受講料です。
ここからは受講料について考えてみます。
大手資格学校でBATICの講座を開講しているのはTACと大原でした。
■TAC
・サブジェクト1 + サブジェクト2 受講料:100,000円(税込)
・サブジェクト2のみ 受講料:82,600円(税込)
差額:17,400円
■大原 ※別途入会金必要
・サブジェクト1 + サブジェクト2 受講料:86,000円(税込)
・サブジェクト2のみ 受講料:76,000円(税込)
差額:10,000円
※記事掲載時点での受講料です。
サブジェクト1のテキスト・問題集だけでも6,000円以上することを考えると、サブジェクト1の受講料は1万円程度という計算になります。
たったの1万円でサブジェクト1の受講ができるなら損はないでしょう。
それともう一つのデメリットは、簿記初学者と一緒に受講するのでカンタンすぎる論点もゆっくり受講する為、ムダな時間になる可能性があります。
ここは、DVD受講がオススメです。自分のペースで学習できるので、簡単な論点は飛ばすことができます。
理解の浅い論点だけしっかりと受講しましょう。
【結論】サブジェクト1から受講のほうがオススメ
よっぼど時間がないとか生活苦レベルにお金が無いという事情がなければBATICはサブジェクト1→サブジェクト2と資格学校の講座受講したほうが良いでしょう。
・忘れかけている簿記の論点を復習できるから
・自分なりの理解ではなく、正しい理解をすることができるから
・会計英語の発音を学べるから
・上位2ランクを目指す為の基礎を固められるから
・自習室で集中して勉強できるから
・コスト面でも大きな差がないから
BATICサブジェクト1は400点中320点取れば良いという考えもあります。
しかし、アカウンティングマネージャーやコントローラーを目指すならサブジェクト1も満点狙いをすべきでしょう。
(ライターkanishi Hajime)