BATICコラム

【体験談】英語苦手な人こそBATIC!コントローラーに挑戦!

経営企画に異動・転職するのに経理経験は絶対必要?

国際会計検定BATIC(バティック)。
日商簿記1級から2級レベルの会計問題がすべて英語で出題される検定試験。

学生時代TOEIC講座を受講したが450点しか取れず挫折して以来、英語が大の苦手な私。
恥ずかしながら、外国人に道を聞かれても答えられませんし、海外旅行も苦手です。
経理マンとしての仕事でも一切英語は使いません。ハッキリ言って英語から逃げてきました。

そんな英語嫌いな経理ライターが国際会計検定BATICの最高ランクであるコントローラーレベルに挑戦します!

英語嫌いな私がBATICに挑戦したキッカケ

経理マンとして日系企業で働く私は仕事でもほとんど英語を使いません。
また、これから英語を使う仕事が増えることも無さそうですし、会社から英語の勉強を強いられる流れもありません。
もちろん、私生活で外国人と接することも皆無です。

出来ればこのまま英語を避け続けたまま死んでいければ良いかなーと思っていました(笑)

ある日、何気なく転職サイトに登録してエージェント面談を受けてみました。
すぐに転職したいというよりは、転職における自分の可能性を知る為です。

「経理の転職で有利になる為には簿記1級取ったり、もっと勉強しなくちゃ駄目ですか?」
「いいえ。それよりも英語を勉強したほうが就職に有利ですよ!このままじゃマズイですよ!」

まさか経理の転職で英語を勧められると思いませんでした。
そして英語ができないことに危機感を感じました。

数ある英語資格の中でBATICを選んだ理由

英語と聞いて真っ先に思い浮かんだのはTOEICでした。
先述のとおり学生時代に受験してダメだった苦い思い出しかないTOEIC。
うーん…やはりやる気にはなれません…

元々、経理マンとしてのキャリアアップの為に財務会計系の資格の勉強はしたいなーと思っていたところでした。
そこで浮かんだのは英文会計系の資格!

候補はUSCPA(米国公認会計士)、EA(米国税理士)、BATIC(国際会計検定)。
英語が苦手、なおかつ会計も日商簿記2級レベルの私にとってどの資格を選ぶかは迷いませんでした。
そう、目指すはBATIC一択です。

まずはこのBATICという聞き慣れない資格について調べてみました。
読み方は「バティック」と言います。

情報量が少ないBATIC試験概要

まだまだ知名度が低い資格の為、情報量が少ないので集めてみました。
東京商工会議所が主催する英語による会計検定。

BATICは一言でいうと「簿記の英語版」

問題文はすべて英語で日商簿記1級?2級レベルの会計問題が出題され、獲得スコアに応じたランクが付与されます。
簿記検定もBATICも商工会議所認定資格なので論点が似ているのでしょう。

■BATIC試験(コントローラーレベル)資格データ
受験資格:なし
出題分野:BATIC試験はSubject1(英文簿記)、Subject2(国際会計理論)
合格率:約3% ※コントローラーレベル
必要勉強時間:約300時間
試験回数:年2回(7月・12月)

合格率は非常に低い資格ですが、しっかりと勉強すれば合格できる資格のようです。
コントローラーレベルを合格できれば英語ペラペラとはいかなくても英文会計については問題ないレベルになるでしょう。

大原、TACのBATIC無料ガイダンスに行ってみた。

日商簿記などのメジャー資格とは違い、BATICは通学スタイルで講義をしている資格学校は少ないようです。

大手資格学校では、大原とTACの2つのみ。
しかも、開催している校舎はともに都内で一高ずつ。
BATIC受験者の多くは通信教育で勉強するようです。

無料ガイダンスにも関わらず、参加者は5人程度。予想外に少なくてビックリです。
ガイダンスではBATIC講師となる先生が資格の概要、勉強方法、開催コースなどについて1時間の説明され、最後に個別相談してくれました。

BATIC無料ガイダンスで学んだこと

・BATICは将来性ある資格
・日商簿記2級取得者は有利
・転職に有利な資格
・サブジェクト1は独学でもオッケー
・サブジェクト2を独学はキツイ
・どうせ勉強するならコントローラーレベル
・論点が類似している為、大抵は2回で合格できる
・英語力は不要
・一度取得すれば更新失敗したという話は聞いたことがない
・挫折しにくい

過去にTOEIC、中小企業診断士を挫折している(どちらも講義を受けてかなりの時間とお金を費やしたにも関わらず)所謂「資格挫折しやすいタイプ」の私には挫折しにくい資格という言葉が響きました。
これは今までの挫折グセのある自分を変えるチャンス!!

BATICで目指すはコントローラーレベル!

BATICはスコア別に以下の4ランクが付与されます。

200~319点:Bookkeeper(ブックキーパー)
320~699点:Accountant(アカウンタント)
700~879点:Accounting Manager(アカウンティングマネージャー)
880~1000点:Controller(コントローラー)

コントローラーレベルは「経理部長」レベルとのことです。カッコイイですよね。
BATIC取得済の友人にもヒアリングしたところ、半年で910点のコントローラーレベルを一発合格できたとのこと。
(元々頭の良い友人だから凡人の私はあまり参考にすべきでないが…)

資格学校のコースもコントローラーレベル取得を前提にカリキュラムを組んでいます。
これはもう、英文会計最高峰のBATICコントローラーを目指すしかない!!

実はBATICはそこまで英語レベルは不要

資格学校TACのBATICの先生曰く、
どんなに英語が苦手でも大丈夫。
「英語力不足のせいで不合格になる人はほぼいない。」とのことです。

つまり、BATICは英語力よりも会計力の試験なのです。
英語が苦手というだけでBATICを諦めるのは勿体ないことです。

実際に英語嫌いな私がBATICの過去問テキストを開いたところ…
「うーん、英語アレルギーの発作が出そう」
すごく長文という訳ではありませんがすべてが英語というインパクトは大きいです。
よく問題を見てみると、経理の仕事に携わっている人なら何となくわかりそうな単語がズラリ。

cash,credit,income,account,sale,payable,asset…
↑この辺の会計英語がわかれば何とかヒントになりそうです。

とはいえ、BATICは他の資格以上に独学は厳しいと思います。
何故なら、わからない単語が出る度に調べなくてはならないのです。
間違った英語の解釈をしたまま勉強を進めると後で痛い目に遭いそうです…

私は資格学校に通学するスタイルを取って効率良い勉強をしていきます。
資格学校の先生の言葉を信じて、なんとかやってみようと思います。

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簿記準1級導入可能性あり?経理は簿記準1級がスタンダード資格に?経理職の就職・転職に有利な会計資格として有名な日商簿記検定。簿記検定は日本商工会議所が認定する会計検定。会計初心者向けの「初級」、個人商店の仕訳をメインとした「3級」、経理部や財務部のスタンダード知識となる「2級」、公認会計士や税理士資格の登竜門となる「1級」の4つのレベルに分けられています。当記事で書きたいのは「簿記準1級」について。 ...

実際、転職でBATICコントローラーは有利なのか。

次に転職エージェントに相談してみました。
BATICは転職に有利なのか。聞いてみました。

「BATICを採用要件としている会社はほとんどないです。でも、英語力を重視する会社の転職に有利なことは間違いないです。」

転職サイトのマイページのスキル欄には確実に英語スキルが記されています。
そこにはBATICのスコア欄も…
ということは、BATICスコアがあれば応募先の企業に英語力があることをアピールできるのです。

とはいえ、スコアは重要です。
履歴書に書けるのは最低でもアカウンティングマネージャーレベル。
コントローラーレベルまで取得できれば評価に値するとのことです。

BATICコントローラー取得までの勉強計画

さて、受験するということが決まれば勉強計画をきちんと立ててみます。
(過去に計画性なく勉強して挫折していますから…)

1ヶ月目 サブジェクト1独学。テキストを読み込む。
2ヶ月目 サブジェクト1過去問を確実に320点以上取れるようにする。
↑ココまではゆっくり。勉強時間は1日1時間ペース
3-6ヶ月目 サブジェクト2のみ資格学校入学。資格学校+復習1日1時間ペース
7か月目  最後の追い込み!1日2時間ペースの勉強

これで合計勉強時間300時間以上を確保できるペースです!
計画倒れしないように頑張ります。

【結論】英語苦手だからこそ、BATICコントローラーレベルに挑戦してみる!

英語が苦手な経理マンにとってBATICコントローラーレベルの取得は一石二鳥と判断しました。

資格取得によって英語力があると判断される上、コントローラーレベルは経理部長の会計力があると認定されるからです。
まだまだ英文を見るだけでアレルギー発作は出ますが、やると決めたからにはしっかりと勉強します。
※掲載情報は記事投稿時点のものです。BATICの最新情報は日本商工会議所HPをご確認ください。
(ライター:Takahashi Shuta)