経営企画コラム

英語力×経営企画で年収アップする人、しない人の差

英語力×経営企画で年収アップする人、しない人の差

「英語ができて、経営企画にもいる。これなら年収アップは確実だろう。」

――そう思っている人は多い。

確かに、経営企画 × 英語力 は市場価値が高い組み合わせだ。
転職市場でも求人は多く、年収レンジも高めに設定されている。

しかし現実には、
英語ができる経営企画でも、年収がまったく上がらない人がいる。

一方で、同じ英語力・同じ経営企画でも、
短期間で200万、300万と年収アップしていく人もいる。
英語力のある経営企画で年収1000万円以上で転職成功する人もいる。

この差はどこで生まれるのか。
実体験と周囲の事例をもとに整理していく。

そもそも「英語ができる経営企画」は希少なのか

結論から言うと、社内では希少、転職市場では普通だ。

  • 経営企画は英語不要な会社も多い
  • 英語が得意な人材は営業・海外事業に流れがち
  • 管理部門で英語ができる人は社内では目立つ

そのため社内では、
「英語できる経営企画=貴重な人材」
という扱いを受けやすい。

だが転職市場では、
「英語ができる」だけでは差別化にならない

ここを勘違いすると、年収アップは望めない。

残念。経営企画で年収アップしない人の特徴

まずは、英語ができても年収アップしない人の共通点から。

英語=翻訳・通訳ポジションに固定されている

  • 海外子会社との会議に毎回呼ばれる
  • 資料翻訳、メール対応ばかり
  • 議論の中身には踏み込めない

こうした人は多い。

「英語ができる人」ではなく「英語係」になっている状態

このポジションでは、業務負荷は増えても評価は上がりにくい。

経営企画としての成果が語れない

転職や昇給で見られるのは、「何語で話せるか」ではない。

  • どんな意思決定に関わったか
  • どんな数字を動かしたか
  • どんな経営課題を解決したか

英語ができても、
経営企画としての実績が言語化できないと年収アップはできない。

社内評価だけで満足してしまう

  • 「英語できて助かるよ」と言われる
  • 海外案件を任される
  • 忙しい=評価されている気がする

しかしこれは、
社内便利屋評価であって、市場価値の評価とは別物。

社内評価が高くても、
給与テーブルが硬直している会社では年収は伸びない。

英語力×経営企画で年収アップする人の特徴

では逆に、英語力×経営企画で年収アップ人は何が違うのか。

英語を「手段」と割り切っている

年収が上がる人は、こう考えている。

英語は強みではあるが、主役ではない

  • 英語で情報を集める
  • 英語で議論を整理する
  • 英語で意思決定を前に進める

英語は、「経営企画として成果を出すための道具」になっている。

海外案件で“数字の責任”を持っている

  • 海外子会社の予算管理
  • 業績分析、KPI設計
  • 投資判断、撤退判断の材料作成

「英語で話せる人」ではなく「数字を動かす人」

このレベルまで行くと、年収アップは現実的になる。

転職市場を常に意識している

年収が伸びる人は、今の会社にいながらも、

  • 自分のスキルは市場でいくらか
  • どの企業なら評価されるか
  • 次に行けるポジションは何か

を常に考えている。

その結果、外資系、グローバル事業会社、大手メーカーなど、
英語×経営企画が評価される場所へ移動できる。

英語力×経営企画で年収が上がりやすい企業タイプ

傾向として、以下は年収アップしやすい。

  • 外資系企業
  • 海外売上比率が高い日系企業
  • M&Aを積極的に行っている企業
  • 海外子会社を複数持つメーカー

逆に、国内完結型ビジネスでは
英語力は評価されにくい。

「英語ができるだけ」で満足すると詰む

少し厳しいが、現実として――

英語ができるだけの経営企画は、代替可能

  • AI翻訳
  • 外注
  • 若手グローバル人材

いくらでも替えはきく。

だからこそ、英語+α(数字・戦略・意思決定)がないと、年収は頭打ちになる。

まとめ:年収を分けるのは「英語の使い方」

英語力×経営企画で、

  • 年収が上がる人
  • 年収が上がらない人

この差は、能力ではなく「立ち位置」だ。

  • 英語を使って何をしているか
  • 経営にどれだけ近いか
  • 成果を言語化できているか

これがすべて。

英語ができるあなたは、すでにスタートラインには立っている。

あとは、
「便利な人」で終わるか、「稼げる人」になるかだけだ。