コミュ障・人見知りなのに営業職に配属された人はストレスが大きいでしょう。
営業職は初対面の人と多く接し、世代も趣味も異なる人に接待をし、商品を売り込みます。
非常にコミュニケーション能力を使う仕事ですよね。
営業職に配属されたのは営業の適性があるからとは限りません。
多くの企業では営業職が社員の大半を締める為、適性に関わらずとりあえず営業職に配属されるパターンは多いです。
コミュ障・人見知りでも営業職を頑張る人もいますが、いつかストレスで体を壊してしまいます。
ハッキリ言って、コミュ障・人見知りにとって営業は向いていないでしょう。
コミュニケーションを取る機会が少ない事務職に異動を考えましょう。
地道に数字を見て電卓を叩く経理職はコミュ障に務まるのでしょうか。
当記事ではコミュ障・人見知りが原因で営業職から経理職に異動したい人へ、経理の仕事のリアルをお伝えします。
Contents
経理部の仕事の8割は無言。数字との闘いである。
経理が働くフロアを見るとリアルがわかります。
とにかく黙々と数字を眺めて作業しています。大切なデータを扱うので作業中は話しかけるなオーラが出ています。
たしかに経理の仕事は営業職と比較すると他人とコミュニケーションを取る時間は少ない分、コミュ障・人見知りに向いていると言えるかもしれません。
外出、出張はほとんど無し。経理はオフィスにこもって仕事。
この辺りも営業職とは180度変わります。
経理部員はクライアントと会う機会はほとんどありません。
営業職のようにクライアントから無理な要望で呼び出されることもありません。クライアントに頭を下げることもありません。
極端に言えば、名刺交換をする機会すらほとんどありません。
ひたすらオフィスの自分のデスクに居ることが苦手ではなければ経理部の仕事は向いているでしょう。
(たまには動きたくもなります。外回りできる営業職が羨ましく思えることもあります。)
ただし、毎日・しかも一日中同じ経理メンバーと顔を合わせることになります。
営業職のようにガンガン話しかけてくるタイプの人は経理部には少ないですが、もし嫌な上司や同僚がいれば逃げ場はありません。特に経理に配属される人は頭が良い人が多く、口論になれば理詰めで責められるでしょう。
実際、人間関係が原因で経理部を去っていく人も沢山見ています。
営業職には必須な接待や社内の飲み会は経理でもある?
経理はクライアントに接待することもされることもありません。
経理マンが接待されるのはコンプライアンス的にアウトです。
営業職は業界によっては未だに接待が多いです。コミュ障・人見知りにとっては地獄ですよね…
取引先の忘年会周りも、年始の挨拶まわりも、式典出席もしなくて済みます。経理はひたすらデスクワークです。
一方、社内の飲み会については会社や上司の方針によるでしょう。
営業職のように予算達成の打上げもありませんし、人の入れ替えも少ない分歓送迎会も多くありません。
「よし、飲みにいくぞー!」的なタイプの人は少ない上、どの会社の経理も割と残業が多く仕事後に飲みに行く傾向は少ないでしょう。
営業職が会社の費用で接待や飲み会をした経費精算をデスクでチェックするのが経理部の役割です。
コミュ障・人見知りにはキツイ?経理部は他部門とコミュニケーションを取る部署。
ほとんどの時間を無言でデスクワークしている経理ですが、コミュニケーションを取らなくて良い部署ではありません。
社内の他部門のほとんどの人とコミュニケーションを取らなくてはなりません。何故ならお金が動かない部署はありませんから。
経理が他部署とコミュニケーションを取るときはお金に関わることなのでお互いにピリピリします。
…など、経理部から連絡が来るときはあまり良い内容はありません。経理は社内の嫌われ役のようなもの。
それだけに、言い回し一つにしてもしっかり気を遣ったコミュニケーションを取るスキルが必要となります。
経理の転職市場でも評価される人は調整力のあるコミュニケーション能力に長けた人です。
私自身経理新人時代は他部署とのコミュニケーションに苦戦しました。
経理がコミュ障・人見知りに務まる仕事かと言えば、そうとは言えません。
コミュ障・人見知りを理由に経理部に異動願は出せる?
基本的にはこの理由での経理部への異動希望は通らないでしょう。
ただし、営業職や接客などコミュニケーションが必須の部署で本当にツライ場合は人事部に異動願を出せば異動することは出来るでしょう。すぐに辞められても困りますし、ストレスで体調を崩されても困るからです。
ただし、異動先は経理以外の部署でしょう。
何故なら経理部は頭の回転が良い、数字に強いなど選ばれし人しか異動できない部署だからです。
もし経理に異動したいならポジティブな理由で異動願を出した方が良いでしょう。
【まとめ】本当のコミュ障・人見知りに向いているのは経理部ではない。
営業職と比べると経理部のほうがコミュ障・人見知りには向いていると言えます。
経理部がコミュ障に・人見知りオススメのポイントは以下のとおり。
・仕事の8割は無言でデスクワークしている。
・初対面の人と話す機会は少ない。
・取引先との接待はない。
・社内の飲み会も少ない(会社によりけり)
・クライアントに頭を下げることはない。
ただし、先述のとおり社内の他部署とのコミュニケーションを取る機会は多く、必ずしも経理はコミュ障・人見知りに向いている部署とは言えません。
とはいえ、会社で働く以上はどの部署もある程度のコミュニケーションが必要です。
克服することも考えていかなければなりません。それでもやっぱり人と接したくない人は、工場作業員や職人にでもなった方が良いでしょう。
(ライター:Takahashi Shuta)