経理職で働いている者です。最近、同じ経理職での転職を検討しています。
今の職場は残業自体がほとんどないのですが(その分年収も低いです…哀)、他の会社の経理に転職すれば残業もあるとは理解しています。
経理はサービス残業もあり得ますか?また、サービス残業とは違うかもしれませんが「見なし残業制」で残業代が出ないパターンもありますか?
経理の残業実態については勿論会社によって変わります。全く残業がないのは恵まれている環境ですね。サービス残業や見なし残業制などの「働いても残業代がもらえない」という環境だけは避けたいものです。
なかなかブラックな話ですが、経理職のサービス残業や見なし残業についての質問にお答えしていきます。
Contents
経理職でサービス残業はある?
残念ながら、会社によってはサービス残業も有り得ます。
経理のような管理部門は「コストセンター」と呼ばれます。
売上は作らず費用(コスト)だけが発生する部門です。なるべく人件費を抑えて残業代を発生させたくないのが会社の本音です。
今のご時世、多くの会社ではあからさまなサービス残業はないでしょう。特に大企業になる程コンプライアンス問題でサービス残業風潮は少なくなります。しかし、中小企業、ベンチャー企業ではまだまだコンプライアンス意識が低く、サービス残業は発生しています。
また、会社から強制されていなくても自主的にサービス残業をする社畜のような社員はどの会社にもいます。
こういった社員が一人でもいることで、会社全体にもサービス残業推進の波が押し寄せます。
大企業の経理に転職なら残業代は全額支給?
どれだけ大企業でもサービス残業は存在します。
大企業はサービス残業のようなコンプライアンス違反を排除させようとする動きはあるものの、水面下で行われるサービス残業までは目が行き届きません。「残業が美徳」として高度経済成長期を乗り越えてきた企業は未だにサービス残業風潮が残っていることもあります。
「大企業=ホワイト企業」とは一概には言えません。
営業職と比べて経理職のサービス残業は多い?
経理のほうがサービス残業は少ない傾向があります。
基本的には外出や出張が少なく、社内での勤務が多い経理職はサービス残業をしていると目立つからです。
他部署以上にコンプライアンスを重視する経理部門はサービス残業はしてはならないのです。
パソコンでログを取られればサービス残業はすぐにバレてしまう為、パソコン使用が必須の経理職のサービス残業は発生しにくい環境下にあります。
経理は持ち帰り仕事はある?
基本的には発生しません。
何故なら、経理の扱う資料やデータは機密事項なので社外に持ち出しは許されません。
しかし、管理意識がまだまだ乏しい中小企業やベンチャー企業では持ち帰り仕事の話はまだまだ聞きます。
今後についてはリモートワークの促進により、経理も社外で仕事ができるようになるはずです。
リモートワークに伴い、持ち帰り仕事やサービス残業が増える可能性は否定できません。
経理の”みなし残業制”は存在する?
営業職より少ないですが、みなし残業制の経理もあります。
特に営業メインの会社で、社員の大半が見なし残業制の会社では準じて経理職のような内勤もみなし残業制になるケースが多いです。
実際、求人票を見ても経理職で「みなし残業●時間、超過分は残業代支給」の記載をしている企業は多いです。
これは大企業、中小企業に偏りなく存在します。
みなし残業の場合は時間ギリギリまで働かされる?
無理矢理ギリギリまで働かされることはありません。
余程のブラック企業でない限り、みなし残業時間ギリギリまで強制的に働かされるみたいなことはありません。
むしろ、みなし残業上限まで残業代が出ないことで早く帰るように意識付けることを狙いとしている企業も多いです。
とはいえ、残業してもしなくても上限時間までは残業代が出ないというのは…人によってはモチベーションダウンに繋がるマイナス要素になりますね。
サービス残業のない経理職に転職するにはどうすれば良い?
転職面接で事前に確認しておきましょう。
ストレートに「サービス残業はありますか?」とはなかなか聞きにくいところですが。
時代的には「残業時間はどれくらいありますか?」と聞いてもそれほど悪い印象は受けないはずです。
求人票に残業時間目安が記載されていなかったり、質問しても答えてくれない会社には転職しないほうが良いでしょう。
面接でどうしても聞きにくければ転職エージェントのキャリアアドバイザーを通じて聞いてもらうのがベターです。
みなし残業制については求人票を見ればわかるので事前にチェックしておきましょう。
経理職にもブラック・ホワイトは存在します。慎重に見極めましょう。
(ライター:Kitagawa Mai)