経営企画部はちょっと特殊な部署です。
営業や経理で働いている人は聞くけど、経営企画で働いている友人はそう多くはないはずです。
「一体、何をやっている部署なの?」
とよく聞かれますが、簡単に言うと会社の経営戦略を立てる部署です。
一見カッコよく見える経営企画ですが、つぶしがきく仕事なのでしょうか。
もし会社が倒産したりリストラにあったとき、経営企画は転職できるのでしょうか。
当記事ではそんな経営企画はつぶしのきく仕事なのかを書き綴ります。
Contents
経営企画部に在籍していただけでも評価に
エリート部隊とも呼ばれる経営企画部。
希望しただけで入れる部署ではなく、社内で選ばれた人材のみが働くことの出来る部署として世間的に認知されています。
経営企画部に在籍していた事実だけでも、選ばれし優秀な人材として転職市場でも一定の評価を受けるでしょう。
特に大企業や有名企業で経営企画部で働いていた経験は重宝されます。
真のエリートとしての評価を受けるでしょう。
経営企画職の需要は上昇傾向にあり
ある程度の規模の会社であれば、どの会社にも経営企画部は存在します。
高度経済成長期のようにどんどん新商品・サービス開発して営業をかけていけば会社の業績が伸びていく時代ではなくなりました。
変化の激しいビジネス界の中、どうやったら会社の業績が伸びるのかをきちんと計画しなければならない時代になりました。
そんな時代だからこそ、会社にとって経営企画職の価値が上がっているのです。
IT発達によりベンチャー企業が次々誕生し、ある程度の規模になれば経営企画部が必要となります。
つまり、企業が増えれば増えるほど経営企画職の需要が高まります。
大量募集される職種ではない為、転職における競争は激しいです。
経営企画で実務経験を積み、力のある人はつぶしのきく存在となるでしょう。
事務職としての汎用的スキルは身に付く
経営企画は事務職のスペシャリストとも言えます。
まずは、パソコンスキル。データ分析でエクセルを駆使し、プレゼン資料でパワーポイント、文書作成のワードも使用します。
経営企画が作成した資料はミスが許されるレベルのものではなく、完成度の高いものを求められます。
また、スケジュール調整、経営会議運営、大量のメール処理、社長・役員との折衝など事務職として必要なスキルを網羅的かつハイレベルに育成されます。
他社の経営企画部だけでなく、事務職・管理部門の仕事では即戦力になるつぶしのきくスキルが身に付きます。
何の実務に携わったかがポイント
実は経営企画部の役割は会社によって様々です。
簡単に、一般的であろう経営企画部の役割をまとめます。
・全社戦略策定
・各種計数管理
・M&A
・予算案策定
・投資案策定
・経営会議運営
・組織分掌
最重要な役割と言える中期経営計画策定などに携われば、経営のスペシャリストとしてつぶしのきくスキルとなります。
何故なら会社の戦略立案をするには、現場運営・財務・法務・システム・労務・マーケティングなど様々な知識を要して多面的に計画を立てる必要があるからです。
また、M&A実務に携わったことのある人間は経営企画部出身でも多くなく貴重な存在です。
転職市場では、M&A実務経験者が社内に一人もいないことから中途採用で外部から経営企画部員を募集することがあります。
これはもう社内唯一無二の貴重な存在となります。
他職種への異動・転職可能性も
他社の経営企画部への転職だけでなく、他の職種でも活躍することが出来ます。
特に管理部門などでは即戦力になりやすいです。
・商品企画部
・マーケティング部
・新規事業部のマネージャー
・元々いた部署のマネージャー
・コンサルティングファームに転職
・経営コンサルタントとして独立
・起業して社長になる
つぶしがきく経営企画部員になる為に資格取得もオススメ
つぶしがきく存在になるには努力も必要です。
特に資格取得は転職時に履歴書に載せてアピール出来ます。
知識・スキルの証明と共に、モチベーションの高い人材としての評価を受けます。
経営企画部が取得したいオススメ資格は、中小企業診断士です。
中小企業診断士は経営コンサルティングの国家資格で、企業経営理論、運営管理、財務・会計、経営情報システム、経済学、経営法務、中小企業経営・政策という経営コンサルティングに関わる7分野の出題になります。
難関資格であり、合格率も一次試験、二次試験ともに20%程度と低いです。
経営企画部としてつぶしのきく存在になるには実務と並行して空き時間で中小企業診断士の資格勉強をすることをオススメします。
まとめ:経営企画部はつぶしのきく仕事。自分次第でさらに価値を上げられる!
経営企画部は他部署では得られないハイレベルなスキルが身に付く上、転職市場でも重宝されるつぶしのきく仕事と言えるでしょう。
ただ経営企画部で働いていたというだけではつぶしがきくとは言い難く、実務経験を積み業務の幅を広げたり資格取得することによって価値を高めることが出来ます。
(ライター:Nananishi Hajime)