経理という職種は他職種以上にPCスキルが必要な時代になりました。
PCスキルの乏しい経理マンは社内での出世チャンスを逃し、転職市場でも低い評価となります。
たとえば、経理職の重要業務である財務諸表作成ですら会計システムが自動的に作成してくれます。一昔前には紙に書いて作成していたのが今ではパソコン画面上で一瞬で作成してくれますよね。便利な時代になりました。
今、経理に求められるのは会計知識とPCスキルを駆使しながら決算業務を行ったり、業務改善することです。
当記事では、今経理職に必要なPCスキルをまとめます。
Contents
会計システムの熟知は勿論!導入や入替スキルまで!
経理職の仕事の大半を占めるのが会計システム。仕訳作成から財務諸表作成まで何もかも会計システムにお任せできます。
会計システムの様々な機能を熟知しておくと、経理業務がスムーズになり頼られる人材になります。
また、会計システム導入や入替の経験もあれば転職市場でも高い評価を受けます。
導入や入替はシステム部門だけの仕事ではありません。経理部門が会計的視点やユーザー視点から要件定義を行い、導入後もカスタマイズを繰り返しながらより良い会計システムとなります。
会計システムも様々で、システムが変われば使い方も変わりますが、ベースは同じです。
ひとつだけではなく複数の会計システム使用経験があれば比較することもできて良いでしょう。
EXCELスキルはVLOOKやIF関数以上は理解すべし!
OFFICEの中でも経理職が最も使用するのがEXCELでしょう。
EXCELスキルはどの会社でも共通で役立つ汎用的なPCスキルの代表です。
関数はひととおり理解しておくと経理業務はスムーズになります。
具体的には、VLOOKUPやIF関数レベルはしっかりと理解しましょう。
マクロ、ピボットテーブルも使えるとさらに評価が高くなるでしょう。
経営数字を分析したり、業務スケジュールを分析するにあたりEXCELは活用余地が高いです。
MOS(Microsoft Office Specialist)の資格を持っていると経理業務効率が高まる他、転職活動でも一定の評価を受けることができます。
RPAの導入経験で業務改善に貢献!
単純業務はロボットにお任せする時代です。
RPAを使用して、経理の業務改善をする能力はこれからのマストスキルとなるでしょう。
経理職はルーティン業務も多く、RPA化できる業務は意外に多いはずです。
常日頃から、「この仕事は人間がしなくても良いのではないか?」と疑問を持ちながら仕事することが大切です。
とはいえ、RPA化するにあたっては自分自身が業務を熟知しておかなくてはなりません。
RPAの導入経験があれば転職する際にもアピールすることができます。
また、RPAは業務改善になり残業時間削減へと繋がります。
RPA導入によってどれだけの残業時間削減へ繋げることができるのかを意識して取り組みましょう。
テレワーク対応で益々PCスキルが重要に!
経理職もテレワークが普及し、今後も益々増えていくことでしょう。
自宅等で業務をしている際、PC関係のトラブルなどが発生した場合は自分自身で対応する必要があります。
勿論、社内のシステム部門などが対応してくれるでしょうが、電話やメールなどで状況説明をする必要がある為、会社にいる以上にPCに詳しくなければなりません。
テレワークが当たり前の世の中になれば、PCスキルのない人間は淘汰されることは言うまでもありません。
【さいごに】経理職がPCスキルを高める為には…
日常業務を当たり前に思わず、「もっと効率的なやり方があるのではないか」と疑問を持つことが大切です。
たとえば、EXCELで資料作成する際には「こんなときに役立つ数式はないか」と考えることで、ネット検索して習得すればひとつPCスキルが上がります。
社会人になればPCスキルを手とり足とり教えてくれることはまずありません。
今からでも積極的にPCスキルを高めるように努力しましょう。
経理職では勿論のこと、他職種にキャリアチェンジしても役立つことは言うまでもありません。
(ライター:Takahashi Shuta)