ビジネスマンに人気の難関資格中小企業診断士。
資格学校の教室を除くと30代、40代の中堅以上のビジネスマンらしき男性が多いです。
20代若手ビジネスマンの姿はかなり少ないです。その理由としては、中堅以上の管理職クラスがさらなる昇進を見据えて中小企業診断士の勉強を始める人が多いから。
しかし、20代若手だからこそ難関資格の中小企業診断士にチャレンジするメリットも沢山あります。人生を変えることも出来る資格です。
当記事では20代若手中小企業診断士を応援すべく資格取得後にどう人生を変えられるのかを書き綴ります。
Contents
【はじめに】中小企業診断士とはどんな資格?
勢いで勉強を始める前に、中小企業診断士はどんな資格かを知り、受験すべきかどうかを十分に検討したほうが良いでしょう。
受験資格:なし
1次試験出題範囲:経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理(オペレーションマネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策
2次試験出題範囲:組織、マーケティング・流通、生産・技術、財務・会計
合格率:1次試験約20%、2次試験約20%
必要勉強時間:約2,00時間
試験回数:年1回
中小企業診断士って合格率ひくいなぁ…と思うことでしょう。
5年以上受験し続ける人もいるから、ライバルもかなりのハイレベルです。
合格率からも中小企業診断士がいかに難関資格かがわかると思います。難しいが故に価値のある資格です。
出題範囲が膨大なのも試験の特徴です。中小企業診断士を合格すればビジネスに関する一通りの知識・スキルを習得することができます。
20代の中小企業診断士受験者割合は15%程度
中小企業診断士受験者は圧倒的に「おじさん」が多いです。
30代・40代のミドルクラスの受験者割合がそれぞれ35%程度。
20代若手は全体の15%程度しかいない貴重な存在なのです。
やはり社会人の経験を積み、管理職昇進が見えてきた年代で中小企業診断士に興味を持つ人が多いようです。
もし20代の女性であればさらに貴重になります。
では、ここからは20代若手が中小企業診断士になるとどう人生を変えることが出来るのかを具体的に書いていきます。
20代若手で中小企業診断士を取れば間違いなく昇進対象になる。
中小企業診断士のネームバリューは年々高まっています。
社員に資格推奨している会社は多いものの、20代若手は昇進に興味がなく向上心の低い人も多いです。
そんな中、20代若手で中小企業診断士になれば社内でこんな評価を受けるでしょう。
・ビジネスに関する総合的な高い知識を持っている人。
・頭の回転が良いキレ者。
・勉強熱心で向上心が高い若者。
勿論、中小企業診断士を取っただけで昇進ということはなく出世ルートとなる部署に異動になったり、ポストがあけば昇進候補として名が挙がるでしょう。
中小企業診断士は社内表彰されることも。
資格取得表彰制度のある会社であれば中小企業診断士はほぼ間違いなく表彰対象資格となっているでしょう。
表彰金は微々たるものかもしれませんが資格手当として給料上乗せになる可能性もあります。
そして何より、表彰されるということは中小企業診断士の資格を取ったということが社内に知れ渡るということです。
優秀な会社であろうと難関資格の中小企業診断士はそう多くいないでしょう。
特に20代の若手が中小企業診断士を取ったということは社内で一目置かれる存在となるでしょう。
経営企画部への異動対象にもなる!
会社の戦略立案を担うエリート部署の経営企画部への異動も狙えます。
通常は若手の異動は多くなく、30代・40代で様々な部署を渡り歩いた人が異動するパターンが多いですが、20代若手でも中小企業診断士であれば話は別です。
一般的な会社の部署で中小企業診断士が最も役立つのは経営企画部です。
異動先は経営企画部とは限りません。
人事部、商品企画部、マーケティング部など行きたい部署への異動希望が通りやすくなるでしょう。
中小企業診断士で勉強した内容はどの部署でも役立つものだからです。
20代若手中小企業診断士は転職市場で有利!
会社が中小企業診断士の資格取得を推奨してもなかなか向上心を持って勉強する人がいない中、中途採用で中小企業診断士有資格者はかなり貴重な存在です。
特に20代若手中小企業診断士は少ないだけにかなりのアピールポイントになります。
中小企業診断士は転職先も様々。
大手企業は勿論、コンサルティング会社、銀行などへの転職も可能です。
30代や40代の転職でも中小企業診断士は目を引くくらいですから、20代若手中小企業診断士は一層有利です。
資格取得により転職市場価値を高めておくのは早いに越したことはありません。
20代独立起業も!中小企業診断士は夢が広がる!
20代で独立起業は早過ぎる!?
いやいや、そんなことはありません。
早過ぎるという意見は、20代の若手じゃビジネスというものを知らなすぎるから危険という理由。
中小企業診断士なら話は別です。独立起業パターンには2つあります。
中小企業診断士として独立起業!
中小企業診断士資格取得後にコミュニティを広げ、コンサルタントとして独立するパターン。
20代若手は独立コンサルタントとしては経験不足かもしれません。信頼も少ないです。
ただし中小企業診断士と名刺に載せれば話は別です。きちんと知識とスキルを持ったコンサルタントとして認知されるでしょう。
もちろん、独立したからといってすぐに仕事がある訳でもなければお金持ちになれる保証がある訳でもありません。
ただ、企業のコンサルティングを行うことは中小企業診断士の醍醐味。とても素敵な世界が待っているでしょう。
自分で事業を興す独立起業も中小企業診断士だと有利!
中小企業診断士はコンサルティング業務で独立するだけでなく自身で事業を興すにも役立ちます。
(他社の事業コンサルティングをする人間が自分自身のビジネスを成功させられないなんておかしな話ですから)
無資格で起業し上手く起動に乗ったとしても、20代の若手だと社会的信頼が薄かったりします。勢いだけでたまたま上手くいっただけとひがみを生むケースもあるでしょう。
中小企業診断士を名刺に記載するだけで「成功すべくして成功した若手起業家」として信頼が高まり、取引に繋がる確率が高まるでしょう。
学生で中小企業診断士は時期尚早?
学生で中小企業診断士を取るのはいささか早過ぎるとの声もありますが、もし取得できるのならするに越したことはありません。
中小企業診断士は難関資格ですが、受験者の大多数は働きながらスキマ時間で勉強をしている為、勉強時間確保に悩まされます。
その点、学生は時間があります。
貴重な時間を遊びやアルバイトに使うのも勿論良いですが、中小企業診断士の資格勉強に充てるのも良いと思います。
社会人経験がない分、勉強内容が頭に入りにくいことはあるでしょうが、それでも時間があることのほうが有利です。
ただし、新卒の就職活動には中小企業診断士は少々オーバースペックかもしれません。
【さいごに】中小企業診断士になるか迷ったら早いほうがお得。
難関資格だけに受験にはそれなりの覚悟が必要です。
20代は友達と遊んだり、合コンしたり、デートしたりと楽しいことが沢山ある中、受験勉強に時間を割かなくてはなりません。
それでも、中小企業診断士になりたいなら少しでも早いほうが絶対にお得です。
さいごに20代のうちに中小企業診断士になったほうが良い理由をまとめます。
・圧倒的に希少価値が高い。
・転職に有利。
・失敗が許される年齢の為、独立起業に踏み出しやすい。
・ビジネスに関する正しい知識が若い頃から身につく(誤った上司の考えを押し付けられてその後のビジネスライフを台無しにされることがない)
・自分に自信を持てる。
・若いほど暗記力が高い。
・勉強時間を割きやすい。(30代になると仕事も忙しくなる上、結婚し子どもが出来るとより勉強時間確保が難しくなる)
そして、20代のうちに取得しておけばその後の長い人生において、ずっと中小企業診断士のバッジをつけて歩けます。
メリットを受けられる期間は若ければ若いほど長くなるのです。迷っているなら是非ともチャレンジしてみてください。
(ライター:Nakanishi Hajime)